屋外の暑さ対策グッズには、ファン付きウェア冷却ベスト、冷感タオル、ネッククーラーなどがあります。種類が多いため、「結局どれが一番使いやすいのか」と迷う人も多いでしょう。

とはいえ、すべての場面で「最強」といえるグッズはありません。屋外で頼れる候補は、作業時間や活動量など、使用する場面によって変わります。

屋外作業におすすめしたい暑さ対策グッズの特徴や選び方を解説します。レジャーや長時間の屋外活動に向いているグッズの紹介・組み合わせ方にも触れますので、ぜひ参考にしてください。

屋外の暑さ対策グッズはどう選ぶ?

屋外の暑さ対策グッズは、作業環境と使用時間を起点に選びます。そのうえで、冷やしたい部位と装着方法を絞りましょう。ポイントを整理します。

暑さ指数と活動時間

まず確認したいのが、暑さ指数(WBGT)と屋外にいる時間です。

暑さ指数は、気温・湿度・輻射熱を取り入れて暑熱環境を評価する指標です。環境省が公表する暑さ指数を参考に、作業する場所や時間帯の状況を調べ、どの程度の冷却力が必要かを考えましょう。

また、グッズを選ぶときは、作業時間に対してどれくらい冷却が続くかを確認しましょう。長時間の作業では途中で冷却が切れることもあるため、予備バッテリーや交換用の保冷剤が使えるかもチェックしてください。

出典:環境省「熱中症予防情報サイト」

冷やす部位

暑さ対策グッズを選ぶ前に、作業中に熱がこもりやすい部位を確認します。たとえば、衣服内の蒸れが気になる場合は、風を送り込むファン付きウェアが重宝します。背中や脇などを集中的に冷やしたいなら、保冷剤式やペルチェ式の冷却ベストがおすすめです。

作業の邪魔にならない形

現場で使うグッズは、工具や保護具との干渉も確認します。手持ち式のファンは使う方向を変えやすい反面、片手がふさがります。両手を使う作業では、ウェア型やベスト型、ヘルメット取付式などの装着型が扱いやすいでしょう。

ベストの厚みやファンの位置によっては、腰道具、フルハーネス、車両の背もたれと接触します。装着した姿勢で腕や腰を動かし、作業動作を妨げないか確かめましょう。

屋外作業で「最強候補」になる暑さ対策グッズは?

種類 強み 注意点 向いている人
ファン付きウェア 衣服内へ風を送り、広い範囲の蒸れを軽減しやすい 対応ウェアと機器の組み合わせ、充電時間、ファン位置の確認が必要 長時間の作業で両手を使う人
冷却ベスト 背中や脇などを集中的に冷やしやすい 冷却時間、重量、交換・再冷却の手段を確認する 日射や熱源の近くで作業する人
首・頭まわり冷却グッズ ヘルメット内部や首元の熱こもりへ対処しやすい 保護具への取付可否を確認する。ファン式は髪の巻き込みにも注意する ヘルメットを長時間着用する人
冷感インナー・コンプレッション 汗を処理しやすく、ほかの暑さ対策用品と重ねやすい 単体の冷却力には限界があり、締め付けも確認する 汗によるべたつきや重ね着が気になる人

屋外作業における最強候補は、作業時間や服装、冷やしたい部位によって変わります。広い範囲の蒸れを抑えたい場合はファン付きウェア、背中や脇なら冷却ベストがおすすめです。ヘルメットを長時間着用する人は、首・頭まわりの専用品も比べましょう。

ファン付きウェア

腰まわりなどに取り付けたファンから外気を取り込み、衣服内へ風を通すウェアです。身体の広い範囲へ風が回りやすいため、長時間の屋外作業で両手を使う人に向いています。

ファン付きウェアを選ぶときは、ウェア・ファン・バッテリー・ケーブルが一式に含まれているかを調べましょう。メーカーやシリーズが異なると、機器を接続できない、または故障の原因となることがあります。風量を上げるとバッテリーの消費も増えるため、予定している作業時間を連続稼働時間でカバーできるかを確認してください。

冷却ベスト

冷却ベストは、背中や脇などを狙って冷やしたいときに効果的なグッズです。その方式には、凍らせた保冷剤を収納するタイプと、電気で冷却するペルチェ式があります。

保冷剤式は、冷却が切れたあとに交換できる保冷剤を用意し、再冷却する場所まで決めておきます。ペルチェ式を選ぶ際は、バッテリーの連続稼働時間と作業時間をチェックしましょう。どちらの方式も、冷却面や保冷剤が肌に直接触れないよう、製品説明に記載された方法で着用してください。

首・頭まわり冷却グッズ

ヘルメット内部や首の後ろは、直射日光を受ける屋外で熱がこもりやすい場所です。ヘルメット取付式送風機や首元を覆う冷却材なら、保護具を着用したまま、ピンポイントで暑さ対策ができます。

ただし、すべてのヘルメットに取り付けられるわけではありません。装着できても、保護性能や作業規則に影響する場合があります。購入前に対応形状と使用上の注意を確認しましょう。

冷感インナー・コンプレッション

冷感インナーやコンプレッションは、汗を吸収・拡散し、肌のべたつきを抑えるグッズです。ファン付きウェアの下に着ると、汗による不快感を抑えながら、衣服内へ送られる風を受けられます。

ただし、冷感インナーだけで酷暑下の作業に対応できるとは限りません。締め付けが強い製品は身体を動かす際の負担になるため、体格と作業姿勢に合うサイズを選びましょう。暑さが厳しい現場では、ほかの冷却用品や休憩も組み合わせてください。

屋外レジャー・長時間活動ではどの組み合わせが使いやすい?

暑さ対策グッズイメージ

暑さ対策グッズを組み合わせるときは、それぞれに異なる役割を持たせます。片方で継続的に風を送り、もう片方で冷やす部位や使用場面を補うと、活動中と休憩中の両方で使えるでしょう。

ここでは、屋外レジャーや長時間の活動に取り入れたい、暑さ対策グッズの組み合わせ方をご紹介します。

首掛け×ハンディファン

移動中に両手を空けたい場合は首掛けファン、休憩中に風を当てる場所を変えたい場合はハンディファンを使います。スポット観戦やイベントなど、立ったり座ったりする時間があるときに便利な組み合わせです。

ただし、2台のグッズを持ち歩くため、使用前にはそれぞれの充電状態と連続使用時間を調べてください。外出が長時間に及ぶ場合は、途中で充電できるかも把握しておきます。

冷感タオル×クールリング

電源を使わずに対策したいなら、冷感タオルとクールリングを組み合わせます。クールリングは首元へ装着し、冷感タオルは汗を拭くときにも使えます。

冷たさが続く時間は使用環境によって変わるため、長時間の活動では交換用も準備しましょう。クーラーボックスや冷水を用意し、冷たさが弱くなったあとに再び使える状態にしておきます。

ファン付きウェア×冷感インナー

長時間動き続ける活動では、ファン付きウェアと冷感インナーの組み合わせがおすすめです。ウェアが衣服内へ風を送り、インナーが汗による肌のべたつきを抑えます。

インナーは、動作を妨げない薄さとサイズを選びましょう。なお、ファンの吸気口や空気の出口をふさぐ着方では、衣服内へ風が回りません。着用後に腕や腰を動かし、風の通り方もチェックしてください。

ヘルメットインナー×ネッククーラー

ヘルメットを長時間着用する作業では、頭部の汗を受けるインナーと、首元を冷やすネッククーラーを組み合わせます。異なる部位を対策できる点が、この組み合わせのポイントです。あごひもや襟と接触せず、ヘルメットの着用状態を崩さない組み合わせを選びましょう。

暑さ対策グッズを選ぶときの注意点は?

暑さ対策グッズは、使い始めたときの冷たさだけで選ばないようにしましょう。作業終了まで使えるか、途中で交換や充電ができるか、汚れたあとに手入れできるかまで比べます。グッズ選びの注意点を、以下にまとめました。

短時間向けグッズの過信

冷感タオルや小型ファンは手軽に使えますが、厳しい暑さのなかで長時間の作業を支えられるとは限りません。冷たさや風の感じ方、持続時間は使用環境によって変わるため、グッズを身に着けているだけで安全と判断しないようにしましょう。

バッテリー切れ・替えパーツ不足

ファンやペルチェ機器を選ぶときは、作業時間に合う稼働時間があるかを比べます。強い風量や冷却モードを使う場合は、表示された最長時間だけで判断せず、モードごとの稼働時間を調べましょう。

また、予備バッテリーは、使用する製品に対応しているものを選びます。保冷剤式では、途中で交換する回数を想定し、必要なパック数と保冷場所を決めておいてください。

洗濯・汚れへの弱さ

屋外作業で使う暑さ対策グッズは、汗や粉じん、泥で汚れるため、手入れを続けられる製品かどうかも重要です。購入前に、ファンや冷却ユニットを外せるか、ウェアを家庭で洗えるかを調べましょう。

洗濯時は、バッテリーやケーブルなどの機器を取り外し、洗濯表示と製品説明に従ってください。送風機やバッテリーは基本的に水洗いできないため、洗える範囲と手入れの方法を事前に把握しておきます。

休憩・水分補給の不足

暑さ対策グッズを使用していても、定期的な休憩と水分・塩分補給は欠かせません。風や冷たさを感じているだけで、熱中症を十分に防げているとは判断できないためです。

作業前に、休憩する場所と補給する時間を決め、体調の異変をすぐ報告できる連絡方法も共有しておきましょう。めまいや頭痛、吐き気などの症状が現れた場合は作業を中止し、涼しい場所へ移動して衣服をゆるめ、首や脇の下などを冷やします。自力で飲める場合は経口補水液などを補給し、自力で水が飲めない、または意識がない場合は、すぐに救急車を呼びましょう。

屋外作業におすすめの暑さ対策グッズ5選

この夏に取り入れたい、最強候補の暑さ対策グッズ5選をご紹介します。作業内容や作業時間、組み合わせる保護具などを考慮して選んでみてください。

[クロダルマ] KS-300-1 AIR SENSOR neo カラーファン・バッテリーフルセット

KS-300-1は、薄型ファン2個、二股ケーブル、バッテリー、Type-C充電器などがそろったデバイスセットです。ウェアは付属しないため、KS-300-1に対応する商品を別途用意します。

風量は36V・28V・21V・16Vの4段階です。36Vで使用すると30分後に21Vへ自動で切り替わり、その後は21Vで約8.5時間動作します。ただし、実際の動作時間は使用環境や着用状態によって変わります。

[バートル] IC101S アイスクラフト(ペルチェ)

専用ベスト、バッテリー、3個のペルチェユニット、ケーブルなどを含むフルセットです。ベストにはユニットを取り付ける穴が6か所あり、3個のユニットを冷やしたい位置に合わせて配置できます。風を送る方式より、背中や脇を直接冷やしたい人に向いています。

[トーヨーセフティー] No.7707 ヘルメット取付式送風機 WINDY V

ヘルメットに取り付け、内部にこもる熱へ風を送る送風機です。強・弱・リズムの3モードを備えており、ヘルメットを長時間着用する作業に向いています。

付属のバッテリーパックを満充電にした場合、使用時間の目安は強モードで約8時間、弱モードで約14時間、リズムモードで約10時間です。予定する作業時間に合わせて、使用するモードを選びましょう。

[GLADIATOR] G-260469 アイスベスト&アイスパック(150g)3個セット

G-260469は、メッシュベストと150gのアイスパック3個を組み合わせたセットです。ベストには両脇4か所と背中2か所の合計6ポケットがあり、冷やしたい部位や作業内容に合わせてパックの位置を変えられます。

アイスパックは肌へ直接当てず、ベストのポケットへ入れて使用してください。長時間の作業では、交換用のアイスパックと保冷できる場所も準備しましょう。

[ミズケイ] 5501960 アイスフラップ 涼RUN

アイスフラップ 涼RUNは、ヘルメットへ取り付け、首の後ろを冷やすPCM素材のフラップです。22度以下で固まり、冷蔵庫や冷凍庫のほか、温度の低いクーラーボックスやカークーラーで冷やして繰り返し使えます。

ヘルメットを着用する作業で、首元へ日差しを受けやすい人に向いています。冷たさが続く時間は使用環境によって変わるため、長時間の作業では再冷却できる場所を確保するか、予備品を用意しましょう。

暑さ対策グッズに関するよくある質問

ここでは、暑さ対策グッズに関するよくある質問にお答えします。

屋外で長時間使える暑さ対策グッズは?

長時間の屋外作業では、衣服内へ継続して風を送れるファン付きウェアが使いやすいでしょう。ただし、稼働時間は風量やバッテリーによって変わります。作業時間と仕様を比べ、予備電源や冷却ベスト、首元の冷却用品を加えると運用しやすいです。

手軽な暑さ対策グッズだけで足りる?

短時間の移動や休憩中には、小型ファンや冷感タオルが役立ちます。一方、炎天下や高温多湿の場所で長く作業する場合は、手軽なグッズだけには頼れません。暑さ指数、休憩、水分・塩分補給、作業時間の調整まで含めた対策が必要です。

空調服Ⓡ(ファン付きウェア)と冷却ベストは併用できる?

ファン付きウェアと冷却ベストを併用できるかは、各製品の構造や対応条件によって変わります。冷却ベストがファンの吸気口や衣服内の風の通り道をふさがない組み合わせを選びましょう。

まとめ

屋外の暑さ対策グッズは、作業時間や活動量、冷やしたい部位に合わせて選ぶのが基本です。長時間の屋外作業ではファン付きウェアを軸にし、背中や脇、首・頭まわりなど、熱がこもる場所に応じて別のグッズを加えましょう。

購入前には、稼働時間や交換品の有無、対応機器、手入れ方法まで把握します。グッズを着用していても、休憩や水分・塩分補給、体調管理は欠かせません。

ワークランドでは、ファン付きウェアや冷却ベスト、ヘルメット周辺の暑さ対策用品を取り扱っています。個人購入は販売ページ、法人や現場単位でそろえる場合は法人向けサービスをご利用ください。グッズ選びに迷ったら、当店に一度お問い合わせください。

執筆者情報

ワークランド編集部

作業服や作業着、ワークウェアに精通した専門スタッフが監修しています。作業現場での実体験や最新のトレンドを基に、機能性やデザイン性を兼ね備えた商品選びのポイントを分かりやすく解説しています。ワークウェア選びでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

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