地域によっては、雪が降り積り、氷点下に達する寒さの厳しい冬。屋外での仕事だけではなく、冬季キャンプなど、外でのアクティビティも一般的になってきた昨今、冷えから身体を守るために大活躍するのが 「防寒パンツ」です。近年では、さまざまな素材や形で馴染み深い衣類となってきました。今回は、「防寒パンツ」のメリットや選び方について紹介します。

冷え性と防寒パンツ

季節を問わず、手足を始め身体が冷えてしまう「冷え性」。女性に特に多いこの症状は、女性の体の特徴も大きく関係しています。防寒パンツは、そんな冷えに悩む女性の強い味方です。 ここでは、冷え性と防寒パンツについて簡単に説明します。

冷え性と女性

男性に比べると、筋肉量が少なく脂肪が多い特徴を持つ女性は、冷え性になりやすいと言われています。さらに、月経による血液不足で手足の末梢まで血液が行き渡らなくなってしまうのも大きな原因の一つです。また、冬季間の屋外での作業や、暖房のない屋内での作業などで身体を冷やしてしまうのも、悪影響を及ぼします。冷えが原因の一つとされている不調には、以下の症状があります。

肩こりや腰痛

同じ姿勢を長時間続けることにより、緊張した筋肉が血管を圧迫し、血流を滞らせてしまいます。それにより、筋肉内部の老廃物が溜まり、こりを引き起こします。 血行不良が慢性的なこりや痛みの原因です。また、冬場は外気の寒さにより体が強張り肩こりや腰痛と行ったこりを引き起こします。

胃腸の不調

冷えは、胃腸の機能も低下させます。胃の痛みや、下痢や便秘になりやすいという場合には冷たい飲食物を控える以外にも、外側からお腹を温めることが大切です。

生理痛

身体が冷えることで、骨盤内の血流が滞ると生理に関するトラブルを引き起こす一因となります。血行不良は、収縮を促す物質が過剰に分泌されるため、痛みがひどくなりやすいです。 外側から、下腹部を温めることが重要です。

防寒パンツにできること

凍てつく寒さの冬は、ほんの数分外出するだけでも身体を芯から冷やしてしまいます。屋外での仕事の場合は、なおさら体を冷やしてしまいます。寒さで身体が強張り、上述した症状を引き起こす要因にもなります。防寒パンツは、風を防ぐだけでなく、内側が裏起毛になっていたり、中綿が入っているものなど、保温性に優れています。下半身を温めることで、腰痛や生理痛の要因となる冷えから身体を守る手助けをします。 撥水加工や防水加工を施した製品もあり、着用する状況によって最適な防寒パンツを選ぶことが大切です。

防寒パンツの豊富な素材

防寒パンツには、さまざまな素材が使用されています。ここからは、素材による保温性や素材感などを解説していきます。

定番の裏起毛

防寒素材の衣類には定番な「裏起毛」とは、その名の通りパイル状に編んだ裏地を起こしたものを指します。繊維を毛羽立たせることで、生地内に空気が入りやすい特徴があります。 体温で温められた空気が生地の中に留まり、暖かさを保つことができます。また、生地に厚みがあるため、冷たい空気を通しにくく、保温性が高いのが魅力です。 トレーナーやスウェットなどによく用いられる素材で、ふんわりとした裏起毛特有の着心地が特徴です。寒冷地では特に人気の高い素材です。

中綿やダウン仕様

冬季のアウターとして馴染み深いダウン素材とは、水鳥の羽と羽の間に生えたダウンボール（丸い球状になった綿毛）を使用した素材を指します。 羽軸を持たない柔らかな羽が特徴で、毛と毛が絡み合わないことで空気を大量に溜め込むことが可能です。そのため保温性が高く、暖かさを維持することができます。 さらに、吸放湿性に優れているため、吸収した湿気を外に放散し、快適に保つことができるのが特徴です。ダウンと混合されやすい素材に「中綿」があります。 中綿とは、化学繊維を使用して作られた人工的な綿を指します。ダウンやフェザーなどの天然素材に比べ、水に強いメリットがあります。 さらに、洗濯がしやすい点や、比較的低価格での購入が可能なため、頻繁に買い替えやすいのも魅力の一つです。

裏ボア、裏フリース

一般的に、ポリエステルやアクリルなど化学繊維で作られたボアを使用した「裏ボア」は、羊など動物の毛を模して作られているため、空気を多く含むことができ、保温性が高いのが特徴です。 一部、コットンやウールなどの天然繊維を用いた裏ボアもあります。同様に化学繊維から作られた素材の中には、「フリース」も存在します。 大手ファストファッションのアイテムとしても有名で、一般的に知名度の高い冬季アイテムとなっています。裏起毛と同様の起毛生地で、化学繊維を使用したものをフリースと呼びます。

用途に合わせた選び方

さまざまな素材が使用された防寒パンツが登場している中で、自分にあった最適な製品を選ぶことが大切です。以下では、着用するシーンに最適な防寒パンツの種類を紹介します。

動きやすさが大切な現場仕事

屋外での現場仕事が多い場合には、暖かくて軽量なダウンや中綿素材がおすすめです。動きやすく、吸放湿性に優れているため、蒸れにくく、快適に仕事に打ち込むことができます。 また、中綿は安価なため、買い替えがしやすいのもメリットです。外装や設営など、膝をついて作業することの多い職種の場合には、摩擦などで痛みやすいため、安価で買い変えられるのは嬉しいポイントです。 暖かさをとるなら、裏起毛もおすすめですが、蒸れやすく温度調整がしにくい点や、静電気が起きやすいため、職種によっては注意が必要です。 工場など暖房を利用できない職場には、裏起毛や裏ボアがおすすめです。履いた瞬間から毛布のような手触りで暖かさを感じることができます。 動くことが多い現場仕事には、ストレッチ加工や防水加工が施された製品がおすすめです。

風による寒さを防ぎたいツーリング

常に強い風を浴びるツーリングには、作業着メーカーの製品を着用される方も多いです。屋外での着用を想定された防風加工がされている製品が多いのが人気の理由です。 また、ツーリングでの防寒には、直履きタイプとオーバーパンツタイプがありますが、作業着として利用されるパンツをオーバーパンツにされる方も。 直履きされる場合には、裏起毛や裏ボアなど、保温性の高い素材を選ぶことが重要です。

ゆったりとした着心地で楽しみたいキャンプ

冬季キャンプが一般的にも浸透してきた昨今、ゆったりとした着心地を楽しめる防寒パンツが最適です。アウトドアウエアとして人気の高い中綿やダウンを使用した防寒パンツがおすすめです。 毛布のような素材感を感じられる裏ボアや裏起毛も、吸湿性が高い素材を使用しているものを選ぶと快適にキャンプを楽しめます。 また、アウトドアファッションとして定着しているカラフルなレギンスも、裏起毛素材など、足回りを暖かくしてくれる素材が最適です。 火を扱うことの多いキャンプには、難燃素材や燃えにくい加工が施された製品を選びましょう。

日常使いで違和感のないデザイン

通勤時や、休日など日常使いでも違和感なく着用できるデザイン性の高い防寒パンツも登場しています。 仕事に履くことのできるシルエットが綺麗なものや、デニムやコーデュロイといった日常使いに活躍するデザインのものまでさまざまです。 透湿性の高い素材の場合には、屋外と屋内の気温差がある場合にも蒸れを防ぐことができるため、脱ぎ着することなく快適に過ごすことができます。 また、レギンスのようなストレッチ性の高い仕様のパンツもさまざまなメーカーから販売されており、動きやすさと暖かさで定評があるだけでなく、 デニムのようなデザインになっているなど、デザイン性の高さにも人気を集めています。

おすすめの防寒パンツ

続いて、ワークランドで取り扱いのあるおすすめの防寒パンツをご紹介します。

［自重堂］561防寒レディースパンツ

透湿性と防水性を持つ「ミルパタフタ」を採用したレディース防寒パンツです。ドレープ感を生かした美しいシルエットが特徴。 裏地は、総キルティングで暖かくお手入れのしやすさも嬉しいポイントです。 カラーバリエーションは、淡い色味が可愛らしいコーラルピンクとミントグリーンの二色です。サイズは、M〜4Lサイズまでの5展開です。 同シリーズのレディースコートとセットアップで着用することが可能です。

［バートル］472　防風ジョガーパンツ（ユニセックス）

防風、撥水、保温性を兼ね備えた3層のレイヤー素材を採用したフリースボンディングジョガーパンツです。伸縮率40%以上で、ストレッチ性に優れているため、動きに煩わしさがありません。 裾リブには、ライムリフレクターを装着することで夜間も安全です。ジョガーパンツ特有の足首が絞られたデザインは、冷たい風が入りにくいだけでなく足元をすっきりと見せられる効果も。 スタイリッシュなシルエットに、ミルスグリーン、ブラックの2色。シックなカラー展開で性別を問わず着用することができます。 サイズは、ユニセックスサイズのS・Mサイズを含む5展開で、XXLサイズまで幅広くカバーします。

［自重堂］FGA20022　電熱パンツ

バッテリー、USBケーブル付きの電熱パンツです。カーゴポケット内の電源スイッチでわずか15秒で発熱。最大55度になる三段階の暖かさで、約35度〜40度の低音設定では、約8.5時間稼働。 勤務中に充電し直す必要もありません。発熱箇所は、前面の太ももが二ヶ所と、腰部分の三ヶ所。太い血管が集中する太ももや、冷えやすい腰が温まることで、冬場の作業も快適に行えます。 裏地には、保温性の高いブラックアルミメッシュを採用。暖まった衣服内の空気を逃がしません。ウエストは、紐で調節も簡単に行えます。カラーはブラックのみ。服装を選ばず着用できます。 サイズは、SSから5Lまでの8展開で、小柄な女性にもサイズが見つかりやすいです。

［GLADIATOR］G-2345　防風ストレッチカーゴパンツ

軽量で、秋冬から春にかけて最適な三層のボンディング素材を採用したカーゴパンツです。 動きやすいストレッチ素材に防風性が高い素材、さらにメッシュ素材を重ねることで、保温性が高く肌離れのよさを実現。脱ぎ着が楽なゴム入りのウエストストレッチ。 大きめのサイドポケットは、スマートフォンはもちろん、長財布も収納が可能です。カラーバリエーションは、スミクロ、グレーモクのベーシックな二色。 サイズは、女性シルエットのSS、Sサイズを含む9展開で、6Lまで対応しています。

［バートル］7212防寒パンツ

スタイリッシュなデザインが豊富な作業着メーカー「バートル」の防風性と保湿性の高い防寒パンツです。軽量で疲れにくく、長時間の着用に最適です。 裏地には、「サーモトロン　ラジポカ」を採用。太陽光と遠赤外線のダブルの効果で天候に関わらず、快適な暖かさを実現。ユニセックス対応で、シルエットを大切にした女性用サイズも展開されています。 ウエストは調節可能なアジャスターベルト付き。サイズは、Sサイズから5Lサイズまで7展開。カラーバリエーションは、ネイビー、クーガー、マーベリック、ブラックの4色です。 アウトドアや通勤時にも最適な防寒パンツです。

まとめ

今回は、冬期間に活躍する「防寒パンツ」について紹介しました。古くから女性の大敵として知られていた「冷え」が体にもたらす不調は、深刻なもので精神的なストレスにも繋がります。 凍える季節を快適に過ごすために、さまざまな素材や性能を持つ防寒パンツを上手に活用することで、パフォーマンスも上がります。 内側から温かいものを摂取することで体を温めるのはもちろんですが、体を冷やさない工夫をすることも大切です。 男性の仕事というイメージが多かった外仕事で活躍する女性も増えてきている昨今、冷えから体を守るために、防寒性の高いパンツを着用することで作業する環境を整えましょう。 外現場での着用に最適な作業着メーカーから販売されている「防寒パンツ」は、保温性とともにストレッチ性の高い素材を採用していることが多いので、仕事中も煩わしさを感じることが少なく、おすすめです。 ワークランドでは、さまざまな作業着メーカーの「防寒パンツ」を展開しています。女性にも着やすい色やシルエットの製品を見つけることができます。 「防寒パンツ」の購入をご検討の際は、ぜひワークランドをご利用ください。

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