長袖の作業着は腕まくり禁止?その理由と正しいルール

一部の現場では、「腕まくり禁止」と伝えられることがあります。これは、長袖の作業着の腕まくりを禁止するルールです。今回は、そんな「長袖の作業着は腕まくり禁止」について掘り下げます。

長袖の作業着の腕まくりが禁止されている理由

作業現場では、安全かつ衛生的に作業を行うために、服装に関するルールが定められています。その中でも、長袖の作業着の腕まくり禁止は、一見すると暑さ対策に逆行しているように思えますが、実は重要な理由がいくつかあります。

怪我の防止

作業着の腕まくりを禁止する主な理由の一つは、怪我の防止です。機械や鋭利な物、危険な薬品を扱う作業現場では、腕が露出していると接触による怪我のリスクが高まります。 厚生労働省のデータによると、労働災害の約47%が「切れ」や「擦れ」によるものであり、腕まくり禁止はこのような怪我を防ぐための措置として重要です。

出典:未熟練労働者に対する安全衛生教育マニュアル|厚生労働省

衛生配慮

食品工場や精密機器の製造現場では、作業着の腕まくりによって、体毛や皮膚の汚れが製品に混入するリスクがあります。 また、医療現場やバイオ研究施設など、汚染物質を扱う現場では、腕まくりによって皮膚に付着したウイルスや細菌が拡散し、感染症を引き起こす可能性も。 これらのリスクを避けるため、腕まくりが禁止されています。

身だしなみ

作業着の腕まくり禁止は、清潔感を保ち、職場の風紀や従業員のモチベーションを維持するためにも重要です。 また、顧客や取引先と接する際には、プロフェッショナルな印象を与え、信頼性を向上させるためにも、腕まくりは避けるべきとされています。

熱中症予防

暑い環境での作業時には、熱中症のリスクが高まります。直射日光を遮り、汗を吸収・発散する長袖の作業着は、腕まくりよりも熱中症予防に効果的な場合もあるのです。また、吸湿速乾性素材の作業服を着用すれば、長袖でも快適に過ごせます。さらに、長袖は直射日光を防ぎ、紫外線対策としても有効です。

腕まくり以外に守るべきルール

腕まくり以外に守るべきルール

作業現場での服装規定は、腕まくり禁止だけではありません。安全かつ効率的に作業を行うために、他にもいくつか守るべきルールがあります。服装の乱れは、作業中の事故や怪我につながる可能性があるため、以下のルールを常に意識して作業を行いましょう。

上着をズボンに入れる(シャツイン)

作業着の上着をズボンに入れること(シャツイン)は、服装が機械や材料に引っかかるリスクを抑え、怪我や事故を防止する上で重要です。また、シャツインすることで清潔感を保ち、防寒効果を高め、プロフェッショナルな印象を与えることにもつながります。

袖口のボタンを留める

袖口のボタンを留めることは、袖が機械に巻き込まれるリスクを防ぐために重要です。 袖口が機械に巻き込まれると、深刻な怪我や死亡事故につながる可能性があります。 実際に、袖口の未固定による死亡事故も報告されています。

底がすり減った靴を履かない

作業現場では、滑りや転倒を防ぐために、底がすり減っていない安全靴を着用することが重要です。底がすり減った靴は、地面との摩擦力が低下し、滑りや転倒のリスクが高まります。グリップ力の高い靴を履くことで、安全性を確保し、怪我を未然に防げます。なお、安全靴は消耗品であることを意識し、定期的に新しい靴に交換するようにしましょう。一般的には、数ヶ月から1年程度で交換することが推奨されています。

時計などのアクセサリーを装着しない

作業中に時計などのアクセサリーを装着しないことは、アクセサリーが機械に巻き込まれることによる怪我や、作業効率の低下、アクセサリー自体の損傷を防ぐために重要です。

大きいサイズを着用しない

作業着や手袋のサイズが大きいと、機械に巻き込まれるリスクが高まります。また、大きいサイズの靴を履くと、足元が不安定になり、転倒の原因となることがあります。作業着や靴は、自分の体に合った適切なサイズを選ぶようにしましょう。

夏場に長袖の作業服を着る際のポイント

夏場に長袖の作業服を着用することは、暑さ対策の観点からすると不快に感じるかもしれません。しかし長袖の作業服は、直射日光や怪我から身を守るという重要な役割を果たします。以下のポイントを押さえることで、夏場でも長袖の作業服を快適に着用し、安全に作業を行うことができます。

涼しい作業服を着用する

暑い環境下では、涼しい作業服を着用することが重要です。例えば、空調服(ファン付きウェア)は、服の中に外気を取り込み、熱や湿気を逃がす効果があります。また、冷感インナーを着用することで、肌に触れる部分の温度を下げ、涼しさを感じることができます。これらは、暑い現場での作業を快適にするための有効な手段です。

こまめな休息をとる

暑い環境下での作業は、熱中症のリスクが高まります。こまめな休憩を取り、体内にこもった熱を逃がすことが重要です。休憩中は、水分補給を忘れずに行い、涼しい場所で体を休めましょう。また、作業場によっては、作業中以外は腕まくりが許可されている場合もあります。休憩時間や作業場から離れる際には、上長や責任者の指示に従いましょう。

まとめ

長袖の作業着の腕まくり禁止には、安全と衛生を確保するという目的があります。作業現場のルールを守り、安全・快適に作業を行うようにしましょう。ワークランドでは、長袖の作業着も数多く取り扱っています。作業着をお探しの方は、ぜひ当店をご利用ください。

執筆者情報

ワークランド編集部

作業服や作業着、ワークウェアに精通した専門スタッフが監修しています。作業現場での実体験や最新のトレンドを基に、機能性やデザイン性を兼ね備えた商品選びのポイントを分かりやすく解説しています。ワークウェア選びでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

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