作業着はクリーニングに出したほうがいい?自宅での洗濯との違いや洗い方を紹介
普段使っている作業着を、自宅で洗濯しても汚れが落ちず、不満を抱えている方も多いでしょう。作業着は自宅で洗うだけでなく、定期的にクリーニングに出すことで長持ちします。この記事では、クリーニングの種類や特徴、自宅で作業着を洗う場合のコツを、汚れの種類別に解説します。クリーニングの料金相場なども解説するので、ぜひ参考にしてください。
目次
作業着は定期的にクリーニングに出すのがおすすめ
一般的な家庭用洗濯機では洗浄力に限界があり、すべての汚れを落としきれないときがあります。通常の衣服と同様に、作業着も定期的にクリーニングに出して、汚れの蓄積を防ぐ必要があります。
クリーニング料金の相場
クリーニング代は、1,000~2,000円程度が相場です。作業着は、上下が分かれているセパレートタイプと、つなぎタイプがありますが、クリーニング代に大きな差はありません。なお、お急ぎ仕上げや宅配型など、オプションが発生すると、その分の追加料金がかかります。
店舗型と宅配型の違い
クリーニング店には店舗型と宅配型があります。それぞれの特徴を踏まえて、自分の状況に合わせて使い分けるとよいでしょう。
店舗型クリーニング店の特徴
店舗型クリーニング店は、作業着を自分で店舗に持ち込んでクリーニングを依頼するタイプです。実際に作業着を見ながら、スタッフに口頭で汚れの場所などを伝えられるので安心です。急いでいる時など、直接相談することで仕上がりを早めてくれる場合もあります。営業時間や休業日があるので、利用する際は営業中に持参する必要があります。
宅配型クリーニング店の特徴
宅配型クリーニング店は、店舗まで足を運ぶ必要がなく、宅配でクリーニングを依頼するタイプです。店舗によってはコンビニ発送にも対応しているなど、営業時間を気にせず注文できるのがメリットです。ただし、店舗型に比べると仕上がりが遅くなりやすく、急いでいるときには追加料金がかかる場合もあります。
作業着クリーニングの種類
作業着クリーニングには、主に4つの方法があります。ここでは、それぞれの特徴を解説します。
ドライクリーニング
ドライクリーニングは、水を使わずに、石油や塩素系の有機溶剤で汚れを落とす方法です。油汚れをしっかりと落としたい場合に向いています。汗や食べこぼしといった水溶性の汚れを落とす場合は、わずかな水を使って前処理をします。色落ちや型崩れしにくいため、防寒着や毛製品など、水に弱い作業着におすすめの方法です。
ウェットクリーニング
ウェットクリーニングは、本来ならドライクリーニングすべき衣類を、水洗いする方法です。この方法ではドライクリーニングだけでは落としきれない、水溶性の汚れを落とせます。汗の汚れや臭いも落とせる便利な手法ですが、技術的に高度なためオプション料金になるのが一般的です。
ランドリークリーニング
水洗いができる衣類を、温水で洗浄するのがランドリークリーニングです。作業服をはじめ、ワイシャツやシーツなど、耐水性の高い衣類の洗浄に使われます。家庭で行う洗濯とあまり変わらないように見えますが、水の温度や洗剤の種類、洗濯機の大きさなどが違います。漂白と洗浄性能に優れた方法です。
しみ抜き
シミの原因に合わせ、繊維に入り込んだ汚れを落とす方法です。シミの種類や度合いによって、無料でクリーニングできる場合と、そうでない場合があります。しみ抜きの内容や質は、店舗によって異なるため、事前に確認しましょう。中にはプロでも落とすのが困難な、しみもあります。
作業着をクリーニングに出す頻度
作業着はシーズンごとや月に一度など、定期的にクリーニングに出すのがおすすめです。クリーニングは家庭用洗濯機では落としきれない汚れや臭いを落としてくれます。普段は自宅で洗いつつ、定期的にクリーニングに出して、きれいな状態を保ちましょう。ここからは自宅で洗濯する際のポイントを解説します。
作業着を自宅で洗濯するときの2つのポイント
作業着を自宅で洗濯するときの、具体的なポイントを解説します。実際に洗濯する際の参考にしてください。
汚れたらすぐに洗う
汚れは時間が経つと酸化したり、油が冷え固まったりするため、すぐに洗い落とすことが大切です。油分や色素が繊維の奥深くに入り込むと、通常の方法では落としにくくなります。油汚れにせよ汗染みにせよ、早い段階で対処しましょう。普段から意識することで、洗濯にかかる手間や費用も抑えられます。
つけ置き洗いをする
衣類の汚れや臭いがきつい場合は、つけ置き洗いするのがおすすめです。洗剤を溶かした溶液に作業着を浸すことで、汚れや臭いが落ちやすくなります。短時間だと効果がないため、最低でも30分以上はつけましょう。洗濯しても汚れが落ちず不満を感じる方は、ぜひお試しください。
【汚れ別】自宅で洗濯する場合のコツ
コツを踏まえて洗濯すれば、より汚れや臭いが落ちやすくなります。ここでは作業着を自宅で洗濯する場合のコツを、汚れの種類別に解説します。
汗汚れを落とすコツ
襟元や袖、脇は、汗が一番付きやすい場所です。汗汚れを放置すると、黄ばみや黒ずみの原因にもなります。汗汚れを落とす際は、お湯と洗濯用石けんを使います。まず、作業着をお湯につけ、洗濯用せっけんを泡立てます。次にブラシを使い、汚れた部分を優しくこすりながら洗いましょう。
油汚れを落とすコツ
食べ物の油と機械油では、落とし方が異なります。それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。
食べ物の油汚れ
食べ物の油汚れは、液体酸素系漂白剤を塗る前処理をしてから洗います。漂白剤を塗った後は汚れ部分をブラシで軽くこすり、油が分解され始めたら通常の方法で洗濯します。台所用洗剤が有効な場合もあるので、作業着にあったものを選びましょう。油汚れは時間が経つほど固くなり、落ちにくくなるので出来るだけ早く洗うのがポイントです。
機械油の汚れ
機械油は、洗濯洗剤を入れた50℃くらいのお湯に2時間ほどつけ置きしてから洗います。油が分解され始めたら、汚れがひどい部分をブラシで軽くこすって汚れを浮かしましょう。目立つ汚れを手洗いしたら、洗濯機で洗います。洗濯機で洗う際も、40℃以上のお湯を使うと汚れが落ちやすくなります。
泥汚れを落とすコツ
泥汚れは、土が付着したもののため水に溶けません。細かい砂が繊維の隙間に入り込んでいるため、物理的に取り除くのが一番です。まずは全体を乾かして、表面の汚れを落としましょう。その後、洗濯用固形石けんをつけて、ブラシでこすります。
草汚れを落とすコツコツ
草汚れは、油性と水溶性が混在しているため、順番に落とすのがコツです。まずは液体洗剤を直接塗って、ブラシでこすります。その後、通常の方法で洗濯し、汗汚れや食物汚れを落としましょう。ブラシでこすった後に揉み洗いをすれば、より汚れを落としやすくなります。
サビ汚れを落とすコツ
サビ汚れは、中性洗剤とお酢を混ぜて、もみ洗いするのがおすすめです。一般的な洗剤では繊維に入り込んだ鉄分までは取り除けません。お酢を使うことで、繊維に付いた鉄分が酸化され、汚れを落としやすくなります。サビが浮き出したら、ブラシで軽く叩いて汚れを取り除きましょう。
防汚加工の作業着なら洗濯の負担を軽減できる
防汚加工の作業着は、水や油をはじく撥水・撥油加工や、汚れを落ちやすくするフッ素コーティングが施されています。汚れが付きにくく落ちやすいため、洗濯する手間を軽減できます。サビ汚れや草汚れ、泥汚れにも対応しており、使用する環境も選びません。クリーニングの手間を減らしたい方は、ぜひお試しください。
まとめ
作業着は、自宅での洗濯とクリーニングを併用して汚れを落とします。普段は汚れ別に正しく洗濯を行い、汚れが目立ってきたらクリーニングに出します。日々のメンテナンスをしっかり行い、きれいで清潔な作業着をキープしましょう。
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