現場作業では「一日の終わりにどっと疲れる」「汗で動きにくい」といった悩みがつきものです。その原因のひとつに、筋肉の無駄な動きや汗による不快感があります。

そこで注目されているのが、体を適度に締め付けて筋肉のブレを抑える「コンプレッションウェア」です。インナーとして着用すれば、無駄な動きを減らして疲労を軽減し、長時間の作業もスムーズにこなせます。

今回は、現場で実際に役立つコンプレッションウェアの仕組みや効果、選び方をご紹介します。ワークランドのおすすめモデル15選もあわせてお伝えしますので、コンプレッションウェア選びの参考にしてください。

現場作業でコンプレッションウェアが必要な理由

現場作業は長時間の労働や厳しい環境により、体への負担が大きくなります。一般的なインナーでは十分に対応できないため、筋肉のサポートや温度調整機能を備えたコンプレッションウェアが効果的です。あらためて、現場作業でコンプレッションウェアが必要とされる理由をお話します。

長時間作業による身体への負担

現場作業は朝から夕方まで9時間以上に及ぶことも珍しくありません。その間、筋肉は小さな振動を繰り返し、知らないうちに体力を消耗していきます。

こうした負担をやわらげる目的で使われるのがコンプレッションウェアです。身体に適度な圧力をかけて筋肉の揺れを抑えることで、疲労感の軽減につながるとされています。体幹を支える設計のモデルを選べば、背筋が自然に伸びやすくなり、姿勢の安定をサポートしてくれるでしょう。

季節・環境による作業効率への影響

現場作業は天候や気温に左右されやすく、季節ごとに体への負担が変わってきます。特に夏と冬は注意が必要です。

夏場の気温が35℃を超える環境では、1時間に約500mlの汗をかくこともあります。汗でシャツが肌に張り付き、動きが制限されると作業効率が落ちやすいでしょう。夏用コンプレッションウェアは吸汗速乾機能で汗を処理し、接触冷感素材によって涼しさを感じやすくなります。

一方、冬場に気温が5℃以下になると筋肉がこわばり、思わぬケガにつながることがあります。冬用タイプは吸湿発熱素材や裏起毛加工を備え、薄手でも一定の保温性を保ちやすいのが特徴です。

一般的なインナーでは対応できない現場特有の課題

現場作業では、地上とは違い高所や不安定な足場での作業も少なくありません。そのような状況では、バランスを取るために通常以上の筋力を使うものです。コンプレッションウェアの適度な着圧が筋肉・関節を安定させ、無駄な動きを抑えることで身体への負荷を軽減しやすくなります。

コンプレッションウェアがもたらす5つの効果

コンプレッションウェアは、着圧によるサポート機能を活かして現場作業を支えるインナーです。一般的なインナーでは得られない効果があり、選び方次第で作業効率や快適さを後押しします。その効果について、5つのポイントから解説します。

疲れにくさをサポートする

筋肉を360度から支え、細かな振動を抑えることで余分な体力の消耗を減らしやすくなります。これにより、長時間の作業でもスタミナを維持しやすいのが特徴です。さらに脚部用タイツを併用すれば、立ち仕事で生じやすい脚のむくみ対策になります。

動きやすさと回復感をサポートする

適度な着圧によって血流を促しやすくし、酸素が筋肉へ届きやすくするとされています。作業後の疲労感が和らぎ、体力の回復をサポートする効果が期待できます。

快適さを保つ

夏用コンプレッションウェアは吸汗速乾機能で汗を素早く逃がし、接触冷感素材により涼しさを感じやすくなります。冬用は吸湿発熱素材や裏起毛加工によって、薄手でも暖かさを保ちやすいのが特徴です。季節ごとの環境に合わせて選べば、1日の作業を快適に過ごせるでしょう。

正しい姿勢を保ちやすくする

体幹を支える設計のコンプレッションウェアを着用すると、背筋が伸びやすく、中腰姿勢での腰への負担を軽減しやすくなります。姿勢の安定は、腰や肩にかかる負担を減らし、腰痛・肩こりの予防にもつながるとされています。

動作をサポートする

関節周辺の筋肉に適度な圧力をかけることで安定性を高め、急な動作や重量物を持ち上げる際の負担を分散しやすくなります。関節への過度なストレスを避けやすくなり、全身の負担軽減にもつながります。

コンプレッションウェアの正しい選び方

せっかく導入しても、サイズや仕様が合わなければ効果を十分に発揮できません。ここでは、コンプレッションウェア選びにおいて、失敗しないためのチェックポイントを整理します。

サイズ感で選ぶ

大きすぎると圧力不足で効果が得られず、小さすぎると血行不良を起こします。胸囲、ウエスト、太ももを正確に測定し、メーカーのサイズ表と照合してください。試着できる場合は、動きやすさを確認するといいでしょう。

夏場の快適さで選ぶ

接触冷感、吸汗速乾、UVカットの3機能をチェックします。接触冷感は熱を逃がし、吸汗速乾はべたつきを防止します。屋外作業ならUPF50+などのUVカット機能も必須です。

冬場の保温性で選ぶ

吸湿発熱や裏起毛の保温機能を重視しましょう。薄手でストレッチ性が高い製品なら、作業性と防寒性を両立できます。

屋外作業のしやすさで選ぶ

耐久性の高い縫製と速乾性を確認してください。洗濯機で丸洗いでき、型崩れしにくいものが理想です。

【シーズン別】おすすめのコンプレッションウェア15選

ここからは、当店で人気の高いコンプレッションウェアから、代表的な15製品をご紹介します。

夏場・高温作業向けモデル

[バートル] 4097 アイスフィッテッド

着た瞬間からひんやり感を得られる接触冷感素材を採用し、夏場の不快な暑さを軽減します。吸汗速乾機能で汗をすばやく処理し、べたつきを防いで作業効率を維持。さらにUVカット機能も備えているため、日差しの強い現場でも安心です。空調服との併用にもおすすめできる、夏用インナーの定番モデルです。

コーコス [G-1028] バックメッシュクールパワーサポート長袖

熱がこもりやすい背中部分に全面メッシュを配置し、通気性を2.5倍に高めた一着です。前面は程よい着圧で筋肉をサポートしながら、「ゆるフィット」サイズにより締め付けすぎない快適な着心地を実現しています。

[イーブンリバー] GTE06 アイスコンプレッションロングTシャツ

どんな動きにも追従するフリーストレッチ素材で、腕の上げ下げや前かがみ作業もスムーズにこなせます。フラットシーマー縫製により縫い目の段差をなくし、肌への違和感を徹底的に排除しました。接触冷感機能を備えており、作業着やスポーツウェアなど、幅広く活用できる一着です。

[TS Design] 85105 アイスエアー ロングスリーブシャツ

極細繊維を高密度に編み込んだ「アイスエアー」素材を採用し、薄さと機能性を兼ね備えたモデルです。UVカット機能（UPF50+）も備えており、炎天下での紫外線対策にも効果的な一着といえます。

[アタックベース] 56615 長袖コンプレッション

現場作業員の声から生まれた、実用性重視の夏向けコンプレッションです。冷感素材と軽量設計により暑い環境でも身体への負担を最小限に抑え、吸汗速乾機能で汗のべたつきを素早く解消しています。

[ジーベック] 6690 長袖コンプレッション

ハードな現場での使用を想定したコンプレッションウェアです。消臭機能を搭載しており、汗の臭いを抑えて清潔感を保ちます。繰り返しの洗濯にも強く、プロフェッショナルな印象を維持しながら長期間使える一着です。

冬場・低温作業向け4選

[バートル] 4091 ホットフィッテッド

肌触りの良い裏起毛が体温を逃さず、冷気をシャットアウトする防寒インナーの定番モデルです。吸汗速乾機能もあわせ持ち、作業で汗をかいても素早く処理して汗冷えを防ぎます。

[TS Design] 82451 TS DRY WARM ロングスリーブシャツ

独自の「DRYブロックフリース」を採用し、汗冷え防止と保温を両立したモデルです。ポリプロピレン繊維が汗を素早く外層へ逃がすことで肌面をドライに保ちます。室内外の温度差が大きい環境でも、安定した体温維持をサポートします。

自重堂 [Z-DRAGON] 78174 ロングスリーブ

カジュアルなデザイン性と作業着としての機能性を兼ね備えたモデルです。裏起毛による保温性に加え、優れたストレッチ性で動きを妨げません。さらに吸汗速乾機能が汗冷えを防ぎ、長時間の現場でも快適さを維持します。

[HOOH] 485 ホットインナー

裏起毛による保温性を備えつつ、手に取りやすい価格帯のモデルです。程よい厚みで単体でも重ね着でも使いやすく、冬場でのさまざまな作業環境に対応します。初めて冬用コンプレッションを試す場合におすすめです。

オールシーズン対応5選

[バートル] 4112 フィッテド コンプレッション

裏起毛による保温性を備えつつ、手に取りやすい価格帯のモデルです。程よい厚みで単体でも重ね着でも使いやすく、冬場でのさまざまな作業環境に対応します。初めて冬用コンプレッションを試す場合におすすめです。

コーコス [GLADIATOR] G-818 ドライパワーサポート長袖

筋肉の動きをサポートすることを目指したオールシーズンモデルです。身体のラインにフィットし、無駄な筋肉の振動抑制を助けます。優れた吸汗速乾性と伸縮性により、激しい動きを伴う作業でも一日中快適なコンディションを維持できます。

[バートル] 4114 コットンフィッテド コンプレッション

綿90％という高い混紡率で、天然素材ならではの優しい肌触りを実現したモデルです。化学繊維が苦手な方でも安心して試せる仕様ながら、適度な伸縮性と形状回復性を確保しています。肌に優しく、機能的な一着です。

桑和 [G.G.] 8335-40 長袖サポートシャツ

吸汗速乾性やストレッチ性、適度な着圧など、基本機能をバランスよく備えたベーシックモデルです。実用性を重視しながら価格を抑えており、日常的に使いやすい仕様といえます。さらにカラーバリエーションも豊富で、チームユニフォームとして揃えやすいのもポイントです。

自重堂 [Z-DRAGON] 75164 ロングスリーブ

ワークウェアのトレンドをけん引するZ-DRAGONの春夏モデルです。スポーティーなデザインにプロ仕様の機能性を組み合わせ、見た目と実用性を両立しています。暑い季節も快適に着用できるうえ、仕事後にジムやアウトドアへそのまま移行できるスタイリッシュさも魅力です。

FAQ｜コンプレッションウェアのよくある質問

最後に、コンプレッションウェアに関する主な質問と回答をまとめました。

効果を実感できるまでの期間は？

疲労軽減は初日から感じる方が多く、血流改善による回復促進は数週間ほどで実感しやすいでしょう。まずは短時間の着用から始めてみてください。

1日何時間まで着用可能？

作業中の着用は可能ですが、2〜4時間から始めて徐々に延ばすのがおすすめです。休憩時には一時的に脱いで体を解放してください。なお、就寝中の着用は避けましょう。

他のインナーとの併用は可能？

必ず肌に直接着用してください。下に別のインナーを重ねると着圧や吸汗速乾効果が落ちます。インナーの上には、通常通りTシャツや作業服を着られます。

アレルギーや肌トラブルの対処法は？

ポリエステルやナイロンで反応が出やすいため、心配な方は綿混製品から試すとよいでしょう。かゆみや発疹が出たら使用を中止し、症状が続くような場合は医師に相談してください。

まとめ

コンプレッションウェアは、筋肉のブレを抑えて疲労を軽減し、現場作業の効率を高めるアイテムです。夏は冷感・速乾、冬は保温・発熱といった季節機能を選ぶことで、一日を通じて快適さを維持できます。

今回紹介したモデルはすべてワークランドで取り扱っており、店頭やオンラインから用途に合わせて選べます。コンプレッションウェアを検討中の方は、ぜひ商品ページをチェックしてみてください。

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