現場で使う道具は、安全性だけでなく社員の士気や企業の印象にも直結します。既製品のヘルメットに満足できないなら、カスタマイズによって事故防止や作業効率の改善、そしてブランド強化まで一度にかなえられるでしょう。

本記事では、ワークランドで作業用ヘルメットをカスタマイズするための基礎知識を解説します。カスタマイズ費用の目安、発注から納品までの流れ、業種ごとの活用パターンを中心にお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

作業用ヘルメットをカスタマイズする5つのメリット

まずは、作業用ヘルメットをカスタマイズするメリットを見ていきましょう。

識別性の向上(職種・部署・責任者を一目で把握)

多くの作業員が働く現場では、誰が責任者なのかをすぐに見分けられることが重要です。ヘルメットを役割ごとに色分けすれば、指示系統が明確になり、緊急時の対応も迅速に進められます。

建設現場でよく使われる色分けの慣習例は次のとおりです。

  •  白:監督・管理者技術者など
  •  黄:電気工事関係者など
  •  赤:工事責任者・安全管理責任者など
  •  青:溶接関係者・熟練作業員など
  •  緑:安全衛生担当者・未熟練者など
  •  橙:クレーンの合図者・玉掛け作業者など

これらは法的に決められているわけではなく、現場や会社ごとの慣習で異なります。そのため、自社の運用ルールを事前に定めておくことが安心です。

安全性の確保・強化

建設現場では、作業内容に応じた安全対策が欠かせません。通気孔なしのヘルメットは感電リスクを避けたい電気作業に有効で、通気孔ありのタイプは暑熱対策に適しています。現場ごとに適した仕様を選ぶことが、安全性を高める第一歩です。

快適性の向上

長時間の着用を想定するなら、快適性を重視したカスタマイズが有効です。通気孔のあるヘルメットは高温環境で熱を逃がし、さらに遮熱塗装を施せば直射日光による温度上昇を抑えられます。

企業ブランディング効果

社名や企業ロゴをプリントしたヘルメットは、発注者や近隣住民に「組織的で管理が行き届いている企業」という好印象を与えます。加えて、統一されたデザインはプロフェッショナルな印象を演出し、従業員の帰属意識を高める効果が期待できます。

管理効率化

個人名や管理番号をプリントすれば、備品管理を格段に効率化できます。取り違えや紛失のリスクを減らし、個体ごとの管理もしやすくなるのが大きなメリットです。さらに、ヘルメットの在庫管理やメンテナンス記録を個別に追跡しやすくなるため、安全管理の精度も向上します。

ワークランドのカスタムヘルメットの特徴と魅力

ワークランドは、太洋繊維株式会社が1972年から運営する作業服・安全具の専門店です。関東圏に20店舗を展開し、地域の現場ニーズに応えてきました。

ヘルメットのカスタマイズサービスでは、社名やロゴの印刷、ライン加工、特殊塗装などに対応しており、安全性とブランディングの両立を目指せます。ここでは、ワークランドが提供するカスタムヘルメットの特徴と魅力をご紹介します。

1個からでも注文できる

ワークランドでは、個人事業主や中小企業のお客様にも安心してご利用いただけるよう、小ロットから丁寧に対応しております。「まずは試してみたい」という方にも最適で、仕上がりにご納得いただいてから大量発注へ進められるため、失敗のリスクを減らせます。

色・書体・加工が豊富

プリント加工・ラインテープ・特殊塗装など、多彩なカスタマイズメニューをご用意しています。企業ロゴや社名の印刷はもちろん、個人名の追加や識別用のラインテープにも対応可能です。

また、タニザワをはじめとする主要メーカーのヘルメットを取り揃えておりますので、用途に合った一台をお選びいただけます。書体も複数から選べるため、企業イメージに合わせた統一感のあるデザインを実現できます。

法人の大口注文にも対応

法人の大量発注から個人の1点ものまで幅広く対応しています。さらに、ヘルメットの選定からオリジナル加工、作業服や安全靴、工具まで、必要なアイテムをまとめてご用意できます。

こうした一括対応により、発注から納品までをスムーズに進められるため、担当者さまの負担を大きく減らせます。

カスタムヘルメット発注時に準備しておくべきポイント

オリジナルヘルメットをスムーズに注文するには、事前準備が大切です。ここでは、発注前に確認しておきたいポイントをご紹介します。

加工内容の確認

プリント位置、内容、ラインテープの有無、プリントカラーを事前に決めておきましょう。正面にロゴ、側面に社名、背面に個人名といった具体的な指示があれば、見積もりや制作がスムーズに進みます。

ラインテープを追加する場合は、色や位置をご指定ください。実店舗では、専門スタッフが最適な加工をご提案いたしますので、初めての方でも安心です。

納期確認

プリント加工や特殊加工の納期は、ご注文内容や時期により異なります。特殊加工は通常より時間がかかる場合があります。繁忙期や大量発注の場合は、さらに時間がかかる可能性もあるため、余裕を持ったスケジュールで発注することをおすすめします。

型代と追加注文の費用構成

初回注文時には、企業ロゴや社名を印刷するための「版」を作成する型代が必要です。一度作成された版は保管いたしますので、追加注文時は型代が不要になります。

注文方法

カスタムヘルメットは、電話・メール・オンライン・店舗のいずれからご注文いただけます。デザインデータの入稿は、Adobe IllustratorやEPS形式を推奨しておりますが、高解像度のPDFやJPEGでも対応可能です。

「実物を見ながら相談したい」場合は店舗へ、「忙しくて時間がとれない」場合はオンラインでと、お客様の都合に合わせて方法をお選びください。詳細はご注文時にご案内いたします。

決済方法

ワークランドでは、クレジットカード・銀行振込に加え、法人のお客様には請求書払いもご利用いただけます。請求書払いをご希望の場合は、条件や締め日を事前にご確認ください。

カスタムヘルメットの料金体系と費用の目安

カスタムヘルメットの料金体系と費用の目安

カスタムヘルメットの費用は、型代・プリント加工代・ヘルメット本体代・追加オプション費用の4つで構成されます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

なお、以下は2025年9月時点の情報です。最新情報はカスタムヘルメットの注文・商品ページをご確認ください。

型代(初回のみ発生する版代)

企業ロゴや社名を印刷する際には「版」を作成する必要があり、この初期費用を型代と呼びます。発生するのは初回注文時のみで、マーク型代・社名型代ともに1,700円前後(税込)となります。

プリント加工代

名入れやロゴ印刷にかかる費用は、色数や印刷箇所により変動します。基本的な参考料金は以下のとおりです。

  •  マークプリント・社名プリント:各170円〜
  •  個人名(苗字または名前のみ):500円〜
  •  個人名(フルネーム):600円〜
  •  個人名+血液型:700〜
  •  枠付きデザイン:770円〜

複数箇所にプリントする場合は箇所ごとに加工代が必要です。また、大量発注では単価を下げられる可能性があるため、あわせてお問い合わせください。

ヘルメット本体代

ヘルメット本体の購入費用です。安全規格や形状、通気孔の有無などの仕様によって価格が変わります。

労働安全衛生法が定める「国家検定合格品」(昭和50年労働省告示第66号)や、JIS T 8131:2015に適合した製品を選ぶことが基本です。電気工事には「電気用」、高所作業には「墜落時保護用」といった規格を満たしたものを選びましょう。

素材はABS樹脂(標準的)、ポリカーボネート樹脂(軽量)、FRP樹脂(高耐久)から選択でき、本体価格は2,000〜5,000円程度が目安です。

追加オプション費用

ラインテープ、複数色プリント、特殊塗装や透明ひさしなど、標準以外のカスタマイズにともなう費用です。

ヘルメットの識別性を高めるラインテープの参考価格として、塩ビラインは140円程度、夜間作業に最適な反射ラインは250円程度、もっとも耐久性の高い塗装ラインは850円〜となっています。

【業種別】おすすめのヘルメット・カスタムパターン

ここからは、業種ごとに適したカスタマイズ例をご紹介します。いずれもワークランドで人気のカスタマイズ内容です。

建設現場向け|正面ロゴ+側面社名+血液型表示

正面に企業ロゴ、側面に社名、後面に血液型を入れることで、平常時の識別性はもちろん、万が一の事故時にも迅速な対応が可能になります。

10名の作業チームにこの仕様でヘルメットを作成した場合の参考料金(一例)は以下の通りです。

【10個発注した場合(一例)】

  •  ヘルメット本体:3,000円 × 10個 = 30,000円
  •  型代(ロゴ・社名):1,700円 × 2 = 3,400円
  •  加工代(ロゴ170円+社名170円+血液型600円)× 10個 = 9,400円
  •  合計:約42,800円(税込)

発注のタイミング次第で費用を抑えられる場合があります。詳しくはお問い合わせください。

製造業向け|背面ナンバープリント

背面に大きく番号をプリントすれば、作業者を一目で区別でき、ラインごとの配置管理がスムーズになります。

【10個発注した場合(番号プリントのみ)】

  •  ヘルメット本体:3,000円 × 10個 = 30,000円
  •  型代(番号用):1,700円
  •  加工代(番号プリント500円 × 10個)= 5,000円
  •  合計:約36,700円(税込)

【10個発注した場合(番号プリント+蛍光塗装)】

  •  ヘルメット本体:3,000円 × 10個 = 30,000円
  •  型代(番号用):1,700円
  •  加工代(番号プリント500円 × 10個)= 5,000円
  •  蛍光塗装:38,500円(5個単位 × 2)
  •  合計:約75,200円(税込)

さらに視認性を高めたい場合は、上記のように蛍光塗装と組み合わせるのがおすすめです。

物流業向け|個人名プリント+反射ライン

顧客対応もある物流業では、信頼性の高さが求められます。背面に個人名プリント(フルネーム600円程度)を入れ、反射ライン(250円程度)を組み合わせれば、夜間作業での安全性と顧客サービスを両立できます。

【10個発注した場合(一例)】

  •  ヘルメット本体:3,000円 × 10個 = 30,000円
  •  型代(個人名用):1,700円
  •  加工代(個人名600円+反射ライン250円)× 10個 = 8,500円
  •  合計:約40,200円(税込)

個人名入りは紛失防止にも役立ち、備品を大切に扱う意識も高まります。また、顧客から「きちんとした会社」という印象を持ってもらえるでしょう。

ワークランドのカスタムヘルメットに関するよくある質問

カスタムヘルメットをご検討中のお客様からは、「発注に必要なものは?」「データ入稿の方法がわからない」といったお声を多くいただきます。ここでは、実際によく寄せられる質問とその回答をまとめました。

発注前に確認しておくべき項目は?

発注をスムーズに進めるためには、次の3点を事前に整理しておくのがおすすめです。

  •  加工内容:プリント位置、内容、ラインテープの有無、プリントカラーなど
  •  納期:通常は約2週間、特殊加工は要確認
  •  予算:型代・加工代・本体代・オプション費用の合計を把握

不明点があれば、実店舗やオンラインで一度ご相談ください。

データを入稿するときの注意点は?

Adobe IllustratorやEPS形式を推奨していますが、高解像度のPDFやJPEGでも対応可能です。手書きスケッチや名刺からプロがデータを作成するサービスもあるため、デザインが苦手な方でも問題ありません。

追加注文や修正はどうすればいい?

一度作成された版は保管いたしますので、追加注文時は型代が不要になります。同じデザインで追加発注する場合は、加工代のみで対応できるのがメリットです。

ヘルメットのメンテナンスや買い替えの目安は?

ヘルメットの推奨交換時期はメーカーや業界団体の目安にもとづき、素材ごとに異なります。

  •  ABS樹脂製:約3年
  •  FRP樹脂製:約5年
  •  ポリカーボネート樹脂製:約3年
  •  内装(着装体):約1年で交換推奨

これらは推奨値であり、法律などで定められたものではありません。実際の交換時期は使用環境や状態で判断してください。

まとめ

作業用ヘルメットのカスタマイズは、安全性の向上と識別性の確保に役立ちます。ワークランドなら、1個からの小ロット注文から法人単位の大量発注まで対応可能です。20店舗以上の実店舗とオンライン窓口を備えており、ご自身でデザインや加工内容を選びながら、安心してオリジナルのカスタムヘルメットを注文できます。

発注やデータ入稿に不安がある場合も、専門スタッフが相談に応じてサポートします。オリジナルヘルメットをお求めの方は、ぜひワークランドをご利用ください。

執筆者情報

ワークランド編集部

作業服や作業着、ワークウェアに精通した専門スタッフが監修しています。作業現場での実体験や最新のトレンドを基に、機能性やデザイン性を兼ね備えた商品選びのポイントを分かりやすく解説しています。ワークウェア選びでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

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