夏場の暑さの中で長時間立ち仕事をすると、体に大きな負担がかかります。疲労が溜まると、作業ミスや安全トラブルのリスクも高まるでしょう。そこで活躍するのが、体の動きをサポートする「コンプレッションインナー」です。

本記事では、コンプレッションインナーの仕組みから選び方、活用方法、おすすめモデルをご紹介します。これから新しく購入する方、インナーの買い替えを検討している方はぜひ最後までご覧ください。

コンプレッションインナーとは

まずは、コンプレッションインナーの特徴や加圧シャツとの違い、現場で求められる理由をご説明します。

コンプレッションインナーの仕組み

コンプレッションインナーは、筋肉に適度な圧力をかけることで、サポートと疲労軽減の効果が期待できるウェアです。体に圧力をかけることで血液の循環を助け、筋肉の無駄な振動を抑える働きがあるとされています。

たとえば、重い資材を運ぶ作業では、筋肉が細かく振動することで疲労が蓄積しやすくなります。コンプレッションインナーを着用すると、この振動を抑制し、長時間作業における体への負担を軽減します。

加圧シャツとの違い

加圧シャツとコンプレッションインナーは、用途が異なります。

加圧シャツは、強い圧力で筋肉に負荷をかけ、筋トレ効果を高めるために設計されています。一方、コンプレッションインナーは、適度な圧力で筋肉をサポートしながら、長時間の作業でも快適に過ごせるアイテムです。

建設現場や倉庫作業での仕事なら、圧迫感の少ないコンプレッションインナーが疲労軽減に役立ちます。

現場作業にコンプレッションインナーが適している理由

現場作業には、疲労・ムレ・動きにくさという3つの課題があります。コンプレッションインナーは、これらの課題を同時に解決できる装備です。

たとえば、建設現場で朝から立ち作業を続けても、適度な圧力が筋肉をサポートして疲労を軽減します。日中に重量物を運ぶときは、伸縮性のある素材が動きを妨げません。気温が上がる午後は、吸汗速乾機能が汗を素早く吸い取り、ムレを防ぎます。

こうした実用性から、体を動かし続ける現場での採用が増えています。

コンプレッションインナーの効果とメリット

ここでは、コンプレッションインナーに期待できる効果とメリットを解説します。疲労軽減や作業効率向上に加え、ケガを予防しやすくなる点に注目です。

疲労軽減と作業効率の向上

コンプレッションインナーは、長時間作業での疲れにくさに役立ちます。筋肉の無駄な振動を抑え、疲労物質の蓄積を遅らせる設計になっているためです。

たとえば、8時間の立ち作業後でも、足腰の重だるさを軽減できたという声が現場から聞かれます。疲労を抑えられれば、作業の後半でも集中力を保ちやすくなるでしょう。

姿勢サポートとケガ予防

コンプレッションインナーは、正しい姿勢の維持をサポートします。適度な圧力が背筋や腰、肩を支えることで、体幹の安定性を高める効果が期待できるためです。

たとえば、前かがみの作業が続く場合でも、腰への負担を軽減できます。姿勢が安定することで、無理な体勢によるケガや腰痛のリスクを減らせる可能性があります。

体温調整と快適性

コンプレッションインナーは、製品ごとに異なる素材を採用しています。たとえば、夏用モデルには冷感と吸汗速乾機能があり、涼しさが続きます。冬用には保温と発熱素材が使われ、暖かさがしっかりと保たれます。

季節に合わせたタイプ選びが、一年中快適に作業を続けるコツです。可能なら事前に試着し、その着心地を確かめたいところです。

消臭・抗菌効果

現場作業では汗をかき続けるため、ニオイと衛生面が大きな課題になります。多くのコンプレッションインナーには消臭・抗菌機能が搭載されており、汗のニオイや雑菌の増殖を効果的に抑えます。長時間着用しても清潔さを維持できるのは、大きなメリットです。

紫外線対策

酷暑が続く近年において、紫外線対策は欠かせません。

コンプレッションインナーには、紫外線カット機能を搭載したモデルが多くあります。UVカット機能により、肌の日焼けやダメージを効果的に抑制します。

多くのモデルは高いUPF値を持つ素材を採用しており、腕や身体をしっかりと保護します。特に長袖タイプは、紫外線透過率を極めて低く抑えられるのが特徴です。

屋外作業が続く夏場も、腕まくりをせずに快適に過ごせます。

購入前に知っておきたいデメリットと注意点

コンプレッションインナーには多くのメリットがありますが、購入前に知っておくべき注意点もあります。デメリットや使用上の注意を理解し、自分に合ったモデルを選びましょう。

サイズ選びを間違えると逆効果

コンプレッションインナーの効果は、サイズに大きく左右されます。大きすぎると圧力が足りず、小さすぎると血流を妨げるからです。特にきつすぎるインナーは血流を阻害し、体調不良につながる可能性があります。メーカーごとにサイズ表記が異なるため、購入前に必ず確認してください。

着脱に時間がかかる

フィット感が強いため、どうしても着脱に時間がかかります。慣れるまでは、作業開始前や休憩時の着替えに手間取るかもしれません。汗をたくさんかく方、着替えの頻度が多い方は、できるだけ着脱しやすいデザインを選ぶといいでしょう。

洗濯・お手入れが必要

汗をかく作業が多い時期は、毎日の洗濯が基本となります。その場合、コンプレッションインナーを複数枚用意しておくと便利です。事前に3枚ほど用意しておけば、着用・洗濯・予備で回せるでしょう。

現場作業に適したコンプレッションインナーの選び方

コンプレッションインナーの着用シーンイメージ

コンプレッションインナーは種類が多く、どれを選べばよいか迷う方も多いでしょう。ここでは、現場作業に適した一着を選ぶためのポイントをご紹介します。

吸汗速乾性と伸縮性を確認する

コンプレッションインナーを選ぶときは、吸汗速乾性と伸縮性を確認しましょう。この2つが、作業中の快適性と動きやすさを決めるからです。

たとえば、ポリエステルやポリウレタン素材は、吸汗速乾性に優れています。夏の現場で汗をかいても、比較的短時間で肌がサラサラになるでしょう。

また、4方向に伸びるストレッチ素材なら、しゃがむ動作や腕を伸ばす動作がしやすく、体に負担がかかりません。資材の積み下ろしなど、体を大きく動かす作業では伸縮性の高い素材が有効です。

購入前には素材表示を必ず見て、作業内容に合ったものを選んでください。

季節と作業環境に合わせた機能を選ぶ

季節に合わせて、必要な機能を優先しましょう。夏場と冬場では、求められる機能が大きく異なるためです。

夏場の現場では、接触冷感・UVカット・消臭機能が役立ちます。接触冷感は暑さ対策に、UVカットは肌のダメージ防止に、消臭機能は衛生面に効果を発揮します。また、冬場は保温性・裏起毛・吸湿発熱機能が、インナー着用中の快適性を高めます。

適切なサイズを選ぶ

適度な圧迫感が得られるジャストサイズを選びましょう。きつすぎず、緩すぎない状態が理想的です。

メーカーごとにサイズ表記が異なるため、購入前に必ずサイズ表を確認してください。身長・体重・胸囲を測定してから選べば、自分に合ったサイズを見つけやすくなります。なお、袖丈やネックデザインは、作業内容に合わせて選びましょう。

耐久性とコストパフォーマンスを考慮する

耐久性とコストパフォーマンスのバランスを考慮しましょう。なぜなら、作業服は頻繁に洗濯するため、長く使えるモデルの方が経済的だからです。

安価でもすぐに劣化するモデルは、買い替えの回数が増えて結果的に高くつきます。縫製がしっかりしたモデルなら、長期間使えるためコストパフォーマンスに優れています。また、縫い目が二重になっているモデルや、補強ステッチが入ったモデルは長持ちする傾向にあります。

空調服™・ファン付き作業着との相性も確認する

空調服™・ファン付き作業着の下に着る場合は、相性を確認しましょう。通気性の悪いコンプレッションインナーの場合、空調服™・ファン付き作業着の冷却効果が半減します。

メッシュ素材を配置したモデルなら、空気の流れを妨げません。たとえば、背中や脇にメッシュパネルがあるタイプは、ファンからの風を効率よく通します。空調服™・ファン付き作業着との併用を前提とするなら、通気性を重視してください。

現場作業におすすめのコンプレッションインナー

ここでは、現場作業に適したおすすめモデルを紹介します。作業環境や季節に合わせて選んでください。

PUMA PW-2010N 作業ウェアPUMAアクティブ アンダーシャツ/長袖

「PUMA PW-2010N」は、スポーツテクノロジーと現場作業の機能性を融合させた長袖インナーです。接触冷感機能(Q-Max値0.3以上)と紫外線遮蔽率95%以上のUVカット機能により、夏場の暑さと日焼けを防ぎます。

ナイロン90%、ポリウレタン10%のハイパーストレッチ素材が体の動きに追従するため、建設現場や屋外作業に適しています。

ジーベック 6680 長袖コンプレッション

汗をかくほど涼しくなる、革新的な長袖インナーです。特殊な冷感機能を持つCOOLCORE素材を採用しており、汗が蒸発するときに肌を冷やします。夏場の暑い現場でも涼しさが続くため、作業に集中できるでしょう。

アタックベース 907015 HUMMER 長袖コンプレッション

独創的なデザインと実用性を兼ね備えた長袖インナーです。肩部分に肉厚ニット素材を配したハイブリッドショルダー構造を採用しています。軽量かつ速乾性に優れる一着で、建設現場や物流倉庫などでの作業に適しています。

HOOH 185 クールコットンコンプレッション

天然素材を主体とした肌に優しい長袖インナーです。天然コットンを90%使用しており、マイナス3.17℃の接触冷感効果により涼しさが続きます。化学繊維の使用を最小限に抑えた設計のため、乾燥肌や敏感肌の方でも安心して着用可能です。

Z-DRAGON 78154 ロングスリーブ

秋冬シーズンに特化した吸湿発熱加工の長袖インナーです。裏起毛ストレッチ天竺素材により、体から出る水分を熱に変換します。吸汗速乾性能に優れており、強力な消臭・抗菌加工でニオイと雑菌を抑制します。

製造ラインや倉庫など、屋内作業での防寒対策に適したモデルです。

コンプレッションインナーに関するよくある質問

コンプレッションインナーに関するよくある疑問をまとめました。購入前の不安・疑問を解消するための参考にしてください。

インナーは睡眠時に着用しても良いですか?

おすすめしません。コンプレッションインナーはもともと日中の作業用として設計されており、締め付けが睡眠の質を下げるためです。夜はゆったりした服装で過ごし、着用は日中だけにとどめましょう。

夏に着ると余計に暑くないですか?

夏用のコンプレッションインナーは、接触冷感素材を使用しているため、着用時にひんやりと涼しく感じられます。吸汗速乾機能により汗を素早く蒸発させるため、素肌よりも快適に過ごせます。

冬に着ると寒くないですか?

秋冬用の保温タイプ「保温コンプレッションインナー」を着ければ、十分に暖かく過ごせます。吸湿発熱素材により体温を保つ機能が備わっており、必要に応じて重ね着で調整も可能です。

毎日洗濯する必要がありますか?

着用したら基本的に洗いましょう。汗や皮脂が残ったままだと、雑菌が繁殖してにおいが取れなくなります。

また、複数枚を交互に使えば、清潔な状態を保てます。洗濯ネットと中性洗剤を使えば生地が傷まず、機能性も維持できるでしょう。

まとめ

コンプレッションインナーは、現場作業員の安全性と作業効率を高める装備です。疲労軽減や姿勢サポート、体温調整など、多様な効果が期待できます。環境や作業内容に合う一着を選べば、一年中快適に作業を続けられるでしょう。

ワークランド」では、豊富な種類のコンプレッションインナーをご用意しております。現場の状況やご要望をお聞かせいただければ、作業に適したモデル選びをお手伝いします。自身に最適な一着を見つけて、働きやすい環境を整えましょう。

執筆者情報

ワークランド編集部

作業服や作業着、ワークウェアに精通した専門スタッフが監修しています。作業現場での実体験や最新のトレンドを基に、機能性やデザイン性を兼ね備えた商品選びのポイントを分かりやすく解説しています。ワークウェア選びでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

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