安全靴ブランドイメージ

安全靴は、作業現場での安全性と快適性を支える重要なアイテムです。しかし、サイズや性能、素材などに多くの選択肢があり、どれを選べば良いか迷ってしまうこともあるでしょう。そこで今回は、安全靴の基本知識からサイズの測り方、用途に応じた選び方まで、詳しく解説します。作業環境に合った最適な安全靴を見つけるために、ぜひ参考にしてください。

そもそも安全靴とは?

安全靴とは、足のつま先や足底に鉄などの保護材を入れ、靴底に滑り止め加工を施した安全性の高い靴のことです。重い荷物の落下や釘・金属片の踏み抜き、滑りによる転倒から足を守ります。主に工業、建設現場、重機使用の工場など、危険を伴う作業現場で着用が義務付けられているケースが多くみられます。なお、正式には一定基準の「基本性能」「作業区分」「材料区分」「付加性能」を満たし、「JIS規格に適合」かつ「JIS認定工場で製造」された製品のみが「安全靴」と認定されます。

安全靴の種類

安全靴には主に以下の材料区分があります。

  • クラスⅠ(CⅠ):革製の甲被とその他の材料で構成された靴
  • クラスⅡ(CⅡ):総ゴムまたは総高分子材料で一体成形された靴

さらに、作業区分に応じて以下の種類があります。

H種(重作業用)

耐衝撃性能:100ジュール、耐圧迫力:15キロニュートン(約1.5トン)。
主に鉱山業務、鉄鋼作業、造船作業で使用されますが、JSAA規格製品には該当しません

S種(普通作業用)

耐衝撃性能:70ジュール、耐圧迫力:10キロニュートン(約1トン)。
建築現場などで使用される標準的なタイプです。

L種(軽作業用)

耐衝撃性能:30ジュール、耐圧迫力:4.5キロニュートン。
軽作業向けで、動きやすさを重視した設計です。

安全靴の主な性能

安全靴は以下のような性能を備えており、作業者の足を守ります。

耐衝撃性能

つま先に重量物が落下しても保護できる性能。
【検査方法】質量20kgの銅製ストライカを決められた高さから落下させ、先芯と中底の隙間を測定。

耐圧迫性能

重量物がつま先に乗っても保護できる性能。
【検査方法】軽自動車0.5台分の圧迫力を加圧し、隙間が規定値以上確保できるか確認。

表底のはく離抵抗

靴底と甲被の接着強度を示す性能。
【検査方法】つま先部分と靴底を上下に引っ張り、剥がれにくさを確認。

耐踏抜き性

釘やガラス片などの貫通を防ぐ性能。

かかと部の衝撃吸収性能

歩行時の衝撃を吸収し、足への負担を軽減。

足甲プロテクタの耐衝撃性能

足甲部を覆い、落下物から保護。

耐滑性能

濡れた床面での滑りを防止。

セーフティーシューズとの違い

安全靴とは異なり、JIS規格に合格していない製品は「セーフティシューズ」や「プロテクティブスニーカー」と呼ばれます。JIS規格ではないものの、JSAA規格に適合した製品も多く、一般の靴に比べれば安全性が一定レベルで保証されているのが特徴です。軽作業やデザイン性を重視したシーンに適しています。

  • メリット:軽量、動きやすさ、デザイン性の高さ
  • デメリット:安全靴ほどの強度はないため、危険作業には不向き

安全靴を選ぶ前に!足のサイズの測り方

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安全靴は、製品ごとに着用感が異なるため、購入前に自分の足のサイズを正しく計測することが重要です。特に安全靴用として計測する場合、作業時に履く靴下を着用した状態で行いましょう。

計測に必要な道具

  • A4サイズの白紙
  • ペン
  • 背表紙の高い本(または箱)
  • 靴下(安全靴用に計測する場合)
  • メジャー

足の計測手順

1. 足長の測り方

足の長さを正確に測るには、以下の手順に従います。

準備:A4白紙にT字の線を描き、紙を硬い床に置きます。横線の上に背表紙の高い本を立て、かかとを本の背に合わせてください。

つま先の位置を確認:直立姿勢で紙の上に立ち、本をつま先に移動させ、指にあたる位置に印をつけます。

長さを測る:横線からつけた印までの長さをメジャーで測り、これが「足長」になります。

2. 足囲の測り方

足の幅や甲のサイズを把握するため、足囲を測定します。

メジャーを巻きつける:親指と小指の付け根(最も幅広い部分)の突出部にメジャーを合わせます

軽く巻きつける:ややきつめに巻きつけた状態で、少し力を抜いてから長さを測ります

定時の注意点

  • 必ず硬い床で測定し、柔らかい絨毯などは避けてください
  • 足長と足囲の数値を記録し、購入時に製品のサイズ表と比較してください
  • 左右の足のサイズが異なる場合、大きい方のサイズに合わせて選びましょう

安全靴のサイズと選び方

安全靴を選ぶ際、最も重要なのはサイズ選びです。サイズが合わない靴は、怪我や事故の原因になるだけでなく、長時間の作業で疲労感や不快感を引き起こすことがあります。

メーカーごとのサイズの違いに注意

安全靴のサイズ感はメーカーごとに異なります。そのため、選ぶ際には以下の点に注意が必要です。

  • 海外メーカーの安全靴は、国内メーカーに比べて大きめのサイズ感であることが一般的です
  • 購入前に、各メーカーのサイズガイドや海外靴サイズ換算表を参考にしましょう

男性用ウィズの規格表(単位:MM)

足長
(cm)
足囲
(D)
足幅
(D)
足囲
(E)
足幅
(E)
足囲
(EE)
足幅
(EE)
足囲
(EEE)
足幅
(EEE)
足囲
(EEEE)
足幅
(EEEE)
24.0 231 95 237 98 243 99 249 101 255 103
24.5 234 96 240 98 246 100 252 103 258 105
25.0 237 96 243 100 249 102 255 104 261 105
25.5 240 98 246 101 252 103 258 105 264 106
26.0 243 100 249 102 255 104 261 106 267 108
26.5 246 101 252 103 258 105 264 107 270 109
27.0 249 103 255 105 261 107 267 109 273 111
27.5 252 104 258 106 264 108 270 110 276 112
28.0 255 105 261 107 267 109 273 111 279 113
28.5 258 106 264 108 270 110 276 112 282 114
29.0 261 107 267 109 273 112 279 114 285 116
29.5 264 109 270 110 276 113 282 115 288 117
30.0 267 110 273 112 279 114 285 116 291 118

女性用ウィズの規格表(単位:MM)

足長
(cm)
足囲
(D)
足幅
(D)
足囲
(E)
足幅
(E)
足囲
(EE)
足幅
(EE)
足囲
(EEE)
足幅
(EEE)
足囲
(EEEE)
足幅
(EEEE)
22.0 216 89 222 91 228 93 234 95 240 97
22.5 219 90 225 92 231 94 237 96 243 99
23.0 222 91 228 93 234 95 240 97 246 99
23.5 225 92 231 94 237 96 243 98 249 100

安全靴を試し履きする際のチェックポイント

安全靴選び方チェックリストイメージ

安全靴は作業時の安全性だけでなく、快適性も重要です。試し履き時には以下のポイントを確認しましょう。

1. 履き心地のチェック

全体のフィット感

靴を履いて立ち、足全体に圧迫感や当たる部分がないか確認します。問題がある場合、サイズまたはウィズ(靴幅)を上げる必要があります。

踵(かかと)のスペース

靴紐を緩めた状態で足を前方に移動させ、踵に人差し指が軽く入る程度の余裕があるか確認します。余裕がない場合はサイズやウィズの変更を検討しましょう。

先芯の位置

靴紐を締めた状態で、親指のくびれた部分に先芯の後端がほぼ一致していることを確認します。位置がずれる場合はサイズ変更を検討してください。

足幅と靴幅の一致

足の一番広い部分(親指と小指の付け根付近)と靴の一番広い部分が合っていることを確認します。合っていないと圧迫感や足の前後移動が起こりやすくなります。

圧迫感の確認

実際に歩いてみて、足の甲や土踏まず、かかと部分に強い圧迫感がないか確認します。特に甲の外側に痛みを感じる場合はサイズ変更を検討してください。

2. 試し履き時の注意点

靴紐を締めない状態で始める

初めての試し履きでは、靴紐を締めずに履き、かかとに人差し指が軽く入る程度の余裕があるか確認します。

靴紐を締めた後の調整

靴紐を締めた状態で、親指の付け根が靴の一番広い部分と一致しているか確認します。

足全体の圧迫感を確認

足の甲、土踏まず、かかと、親指や小指の付け根が適度にフィットしているか確認します。圧迫感が強すぎたり、逆に大きすぎる場合は適切なサイズを選び直しましょう。

実際に歩いてフィット感を確認

歩行時に足が靴の中で動きすぎたり、窮屈さを感じる場合は再調整が必要です。

インターネットで安全靴を購入する際の注意点

ネットで安全靴を購入する際は、サイズや用途に関する情報を正確に把握し、適切な靴を選ぶことが重要です。以下のポイントを参考にしてください。

メンズ・レディースモデルの確認

同じサイズ表記でも、メンズモデルとレディースモデルでは以下の点が異なる場合があります。

  • 足幅や甲の高さ
  • 踵(かかと)の形状
  • ソールの形状やデザイン

購入前に、商品説明欄に記載されたモデルの対象(メンズ・レディース)を必ず確認しましょう。

ウィズ(ワイズ)の確認

サイズ表記(例:24.5cm)だけでなく、ウィズ(靴幅)も確認することで、適切なフィット感が得られます。商品ページにウィズ情報がない場合、メーカー公式サイトで規格を調べるか、販売店に問い合わせて確認しましょう。

用途をしっかり確認する

安全靴は作業内容や環境に応じて適切なものを選ぶ必要があります。以下のポイントを確認しましょう。

作業内容に合った種類の選択

  • 軽作業用(L種)
  • 普通作業用(S種)
  • 重作業用(H種)

作業環境に応じた素材や機能

  • 耐水性、防水性
  • 耐滑性(滑り止め加工)
  • 静電気防止機能
  • 耐衝撃性能

現場基準の確認

一部の作業現場では、安全靴の基準や規格が指定されている場合があります(例:JIS規格、JSAA規格)。事前に現場の基準を確認し、それに合致する商品を選びましょう。

安全靴選びにおけるその他のポイント

安全靴を選ぶ際には、サイズや規格だけでなく、使用されている素材や形状も重要です。それぞれの特徴を理解し、作業環境に適した安全靴を選びましょう。

アッパー(靴の甲被)の素材で選ぶ

アッパーの素材は作業内容や環境に大きく影響します。以下の素材ごとの特徴を確認してください。

本革

特徴 熱と摩耗に強いが、水に弱い
適した現場 溶接、建築など

合成皮革

特徴 水に強く、熱に弱い。安価でカラーバリエーションが豊富
適した現場 工場、製造、運送、倉庫など

ナイロン

特徴 軽量で通気性が良いが、引き裂きに弱い
適した現場 工場、製造、運送、倉庫など

綿

特徴 火や熱、水に強いが、洗濯で縮む可能性がある
適した現場 とび職、高所作業、林業など

ソール(靴底)の素材で選ぶ

ソールの素材は靴の耐久性や作業の快適性に直結します。それぞれの特性を以下にまとめます。

天然ゴム

特徴 弾性、耐摩耗性、耐寒性に優れるが、熱と油に弱い
適した現場 熱や油を使わない一般作業

合成ゴム

特徴 耐熱性、耐油性に優れ、カラーバリエーションが豊富
適した現場 幅広い現場で使用可能

EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)

特徴 非常に軽量で水を吸わないが、熱に弱い
適した現場 水を使う作業、運送、倉庫、工場など

形で選ぶ

安全靴の形状も作業内容や環境に合わせて選ぶ必要があります。以下は主な形状と特徴です。

短靴

特徴 着脱が容易で、一般的な現場で使用される
適した現場 幅広い作業現場

中編上

特徴 砂塵や水が入りにくく、くるぶしやすねを保護する
適した現場 溶接作業、一般的な現場

長編上

特徴 保護範囲が広く、土木建築や高所作業に適する
適した現場 土木建築、高所作業、屋根上作業、舗装作業

半長靴

特徴 紐がなく着脱が容易で、くるぶしやすねを保護する
適した現場 土木建築、溶接作業など

スニーカータイプ

特徴 短靴の機能を持ちながらおしゃれなデザイン
適した現場 内装業、製造業、運送業など

ワークランドおすすめ安全靴

[ミズノ] F1GA2100 オールマイティLSⅡ11L


[アシックス] ウィンジョブ CP215 安全靴


[アシックス] ウィンジョブ FCP301 プロテクティブスニーカー マジック式


[シモン] ECO11 安全靴


[PUMA] ライダー2.0 ロー 安全スニーカー


[アシックス] ウィンジョブ CP120 安全靴(1273A062)


[シモン] SS44黒 安全靴


[シモン] 533C01 安全靴


まとめ

ワークランドでは、上記でご紹介したアイテム以外にも、さまざまな安全靴を取り揃えております。お客様にぴったりの1足が見つかるよう、幅広いサイズやカラーもご用意しておりますので、ぜひこの機会にお買い求めください。

執筆者情報

ワークランド編集部

作業服や作業着、ワークウェアに精通した専門スタッフが監修しています。作業現場での実体験や最新のトレンドを基に、機能性やデザイン性を兼ね備えた商品選びのポイントを分かりやすく解説しています。ワークウェア選びでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

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