農作業は屋外で長時間体を動かすため、服装の選び方ひとつで作業の快適さや効率、安全性が大きく変わります。特に夏場は紫外線や熱中症対策が必須で、虫刺されや日焼けを防ぐ肌の保護、動きやすさを考慮した素材選びが重要となります。

本記事では、農作業に適した服装選びのポイント、季節・天候別の選び方、あわせて持ちたいおすすめのアイテムをご紹介します。これから農作業を始める方、より快適に作業をしたい方は、ぜひ参考にしてください。

農作業をするときの服装選びポイント

農作業でおすすめの服装のポイントは以下です。

  • 長袖長ズボンを着用する
  • タオルや帽子、手袋で肌の露出を少なくする
  • 動きやすく機能性のある商品を選ぶ

詳しく解説していきましょう。

農作業では長袖長ズボンが基本

大前提として、農作業では長袖長ズボンを着るのが基本です。これは季節にかかわらず、酷暑となる夏場でも同じ。むしろ、夏場だからこそ長袖が大切です。

この理由は、日焼けと虫刺されの防止です。農作業では多くの時間を屋外で過ごします。そのため、腕や足が露出してしまう半袖で作業を続けるのは避けましょう。

肌の露出をできるだけ抑える

前述のとおり、農作業では多くの時間を屋外で過ごすため、日焼けや虫刺されに注意しなくてはなりません。これは腕や足だけでなく、すべての肌が含まれます。そのため、たとえば手や首、顔なども可能な限り露出しないのが理想なので、タオルや帽子、手袋などを着用しましょう。

動きやすさや安全性も大切

肌の露出を抑えることはもちろん重要ですが、同時に考えておきたいのが動きやすさや安全性です。農作業では長時間にわたって体を動かします。この際、服が窮屈だとストレスが溜まるでしょう。そのため、適度にストレッチ性があるなど、運動に適した素材で作られたものを選ぶのがおすすめです。

また、過度な装飾はトラブルにつながる可能性があります。安全第一で作業をするためには、引っかかりなどの心配がないシンプルな服装を選びましょう

夏の農作業時には機能性も重要

暑さが厳しい夏の農作業では、機能性を踏まえた服装選びも大切です。たとえば、作業着のなかにはUVカット機能が施されたものがあります。日焼け防止に役立つのでおすすめです。

また、汗をかいて肌に張り付くと不快です。速乾性の高い服装であれば、快適に作業ができますし、洗濯をした際にもすぐに乾いて使い勝手が良いでしょう。加えて、農作業では泥汚れなどが必ず服に付きます。そのため、汚れが落ちやすかったり、防水性が高かったりする商品を選ぶのがおすすめです。

作業服と一緒に揃えたい!農作業で役立つ小物

空調服着用イメージ

農作業時の基本的な服装が分かったところで、次は合わせて用意しておきたい小物についても見ていきましょう。

タオル

農作業中はかなり大量の汗をかきます。そのままだと肌がベタつき、不快感が募りますから、タオルで適宜拭き取るようにしましょう。汗をかきやすい体質の方は1枚と言わず、数枚持参しても良いでしょう。

また、首に巻いておけば虫刺されの防止にもなります。その他、夏季の作業では暑さ対策にも有効。水で濡らして顔を拭いたり首に巻いたりすれば熱中症対策にも役立つでしょう。

ウインドブレーカー

体温調節はもちろん、農作業中に天気が変わり、小雨が降ってきたというようなときに備え、ウインドブレーカーを用意しておきましょう。とくに山間の地域だと天気が変わりやすいので、予報が快晴でも念のため持参しておくのがおすすめです。

手袋

農作業で手袋は必須アイテムです。素手で植物を触るとトゲや葉が肌に刺さりますし、土に触れれば水分が奪われカサカサにもなるでしょう。軍手でも構わないので、必ず何かを着用して作業を行ってください。なお、園芸用の手袋は作業性も高くおすすめです。そこまで高価でもありませんので、ぜひご用意ください。

長靴

肌の露出を抑え、水のしみ込みを防ぐという意味で、農作業中の履き物には長靴が最適です。安価なゴム製の長靴でも十分なので用意しておきましょう。また、中に履く靴下はスニーカーソックスなどではなく、長めのものをおすすめします。長靴の中は蒸れやすいので、少しでも汗を吸ってくれる靴下のほうが快適だからです。

ちなみに、田植えなど泥に足を入れる作業の場合には、長靴のサイズにも注意してください。大きめのサイズだと足が取られやすくなりますので、ジャストサイズの長靴を用意しましょう。

帽子

顔の日焼け防止のため、帽子は必ず着用しましょう。なお、野球帽のようなものでも役目は果たせますが、ツバが小さいものは暑さを感じやすいので避けるのが無難です。おすすめは麦わら帽子。通気性も良く、つばも大きいので農作業向きです。

また、首元をすっぽりと覆うような帽子はさらにおすすめです。顔全体の日焼けを防ぎ、熱中症対策にも役立ちます。また、肌の露出が減るので虫除け対策にもなるでしょう。

虫除けスプレーや日焼け止め

服装や小物で肌の露出を防ぐには限界があります。どうしても露出してしまう部分には、虫除けスプレーや日焼け止めを使いましょう。また、作業中に帽子や手袋を脱いだり、首に巻いたタオルで顔を拭いたりと、意外に肌が露出してしまう場面は少なくありません。そのため、布で覆われる部分にも、念のため虫除けスプレーや日焼け止めを使っておくと安心です。

農作業で避けるべき服装は?

空調服着用イメージ

次に、農作業をする際には避けておきたい服装の失敗例をご紹介します。

ジャージやスウェットなどのズボン

動きやすい格好の代表とも言えるジャージやスウェットですが、物によっては作業がしにくくなるので注意が必要です。とくに履き古したものはウエストが緩くなっており、作業中にズレ落ちてしまうことも。ストレスになるため、できればベルトを巻けるズボンを用意しておくことをおすすめします。

半袖のTシャツ

真夏の農作業などは、どうしても暑さを考えてしまい半袖のTシャツを着たくなるもの。しかし前述のとおり、農作業は虫刺されや日焼けに注意しなくてはなりません。半袖のTシャツを着て一通り作業を終えた後、腕が真っ赤に日焼けし、無数の虫刺されがあったとなれば、明日からの生活にも支障を来します。

まずは肌の露出を少なくすること。その上で、どうしても半袖のTシャツを着たいのであれば、日焼け止めクリームと虫除けスプレーをかけてください。

スニーカー&スニーカーソックス

農作業でもっとも汚れるのは履き物です。そのため、お気に入りのスニーカーを履いて畑へ出かけるのはNG。汚れてもいいスニーカーもしくは長靴を用意するのが無難です。

また、スニーカーソックスは踝が露出するため、虫に刺される可能性大。作業中に脱げてくることもあるので、できれば長めの靴下を履くようにしましょう。

必要な小物が揃っていない

最後に、服装ではありませんが、農作業初心者がやってしまいがちな失敗です。農作業は非常に過酷です。とくに夏場は熱中症で倒れるようなケースも少なくありません。そんな状況で、水分を忘れると大変なことになります。また、大量に汗をかくのでタオルや着替えなども必要になります。

そのほか、手袋や虫除けスプレー、日焼け止めなど。持っておくべき小物はたくさん。農作業へ出発する前には、こうした小物を忘れていないか確認するようにしましょう。

【農作業】春夏の作業着を選ぶポイントとは?

春から夏にかけての農作業では、作業着の選び方が安全性と快適性を左右します。適切なウェアを選べば、高温の季節でも快適に作業を続けられるでしょう。

日射や害虫から肌を守る機能

農作業では、強い日差しや害虫の被害を防ぐために、長袖と長ズボンで肌の露出を減らすことが大切です。さらに近年は、害虫忌避成分をマイクロカプセル技術で繊維に加工した「防虫ウェア」も登場しています。日差し対策と防虫対策を組み合わせることで、皮膚トラブルや虫刺されを防ぎやすくなります。

日射遮断・冷感素材・伸縮性で快適さアップ

紫外線を遮る生地は日焼けを防ぎ、熱による体力の消耗を抑える効果があります。さらに、農作業ではしゃがむ・伸びるといった動作が多いため、動きを妨げない伸縮性が欠かせません。コンプレッションウェアのようなフィット感のあるタイプなら、筋肉の揺れを抑え、疲れにくい状態を保ちやすくなります。

動きやすいデザインと体型に合うサイズ選び

作業服選びで大切なのは、動きやすさと安全性のバランスです。ダボついた服は機械に巻き込まれる危険があるため、体に適度にフィットしつつ、動きを妨げないデザインを選びましょう。

また、最近はスリムなシルエットでも伸縮素材を使ったカーゴパンツやジョガーパンツなど、見た目と動きやすさを両立した製品が増えています。最終的には、自分の体格に合うサイズを選ぶだけで、作業がより快適になります。

【農作業】作業着を買い替えるタイミングは?

農作業作業着買替イメージ

生地や機能が劣化すると、快適さだけでなく安全面にも影響します。定期的にチェックして買い替えれば、日々の農作業を心地よく続けられるでしょう。

ここでは、作業着を買い替えるタイミングについてご紹介します。

生地の劣化や破損が見られるとき

生地が薄くなったり擦り切れたりすると、怪我や紫外線から肌を守る本来の機能が大きく低下します。特に膝・肘・お尻などは消耗が激しく、定期的なチェックが欠かせません。また、縫い目のほつれやボタン、ファスナーの破損は、作業中の思わぬ事故につながることもあるため、見つけたら早めに修理や買い替えを検討してください。

汚れやニオイが気になるとき

毎日の作業で付着した土や泥、汗は、洗濯しても完全には落としきれず、少しずつ蓄積していきます。頑固な汚れが染みついたり、汗のニオイが取れなくなったりしたら、買い替えが近いサインです。消臭・抗菌機能があるウェアを選ぶのも一つの方法ですが、どちらにしても効果が弱くなったと感じたら、新しいものに替えましょう。

体型が変化したとき

体型に合わない作業着を着続けるのは、思わぬリスクにつながります。たとえば、ウエストがきついズボンは腹部を圧迫して作業に集中しにくくなるでしょう。逆に大きすぎる服は、だぶついて動きにくいだけでなく、農機具などに巻き込まれる危険も高まります。

作業着の適切なサイズ選びは、作業効率を上げるだけでなく、安全面の観点からも大切なことです。

【晴天時の農作業】おすすめの作業服やアイテム

ここでは、晴天の環境にぴったりな作業服をご紹介します。強い日差しや高温から体を守る、ワークランド注目のアイテムをピックアップしました。

[グレイスエンジニアーズ] GE-810 ボーダレスデッキパンツエアー・つなぎ服

軽くて涼しいポリエステル100%素材の夏向けサロペットです。背中が露出しないワンピース構造で、しゃがむ動作が多い作業で重宝します。ポケットが多く、道具の持ち運びにも便利な実用性の高いモデルです。

[クロダルマ] 26871 ウォータークーリングベスト

水の気化熱で体を冷やすベストです。ファンが不要なので静かに使えるほか、バッテリー切れの心配もありません。軽量で作業服の上から重ね着しやすく、手軽に暑さ対策ができる1着です。

[TS DESIGN] 80191 メガクール BALACLAVAニンジャ

顔から首まで紫外線をしっかりガードするフェイスカバーです。接触冷感素材と吸汗速乾機能で暑い日でも快適さを保ちます。伸縮性が高くヘルメットの下でもフィットする1着で、サングラスと組み合わせると紫外線対策がさらに万全です。

【雨天時の農作業】おすすめの作業服やアイテム

雨の日の農作業では、濡れによる不快感や体温の低下を防ぐことが大切です。適したレインウェアを選べば、雨の侵入をしっかり防ぎながら、内部の蒸れも軽減できます。ここでは、雨天に便利なおすすめアイテムをご紹介します。

[カジメイク] C-1 レインキャップ(男女兼用)

防水生地を使ったキャップで、取り外しできる雨除け布が襟元への雨の侵入を防ぎます。男女兼用のデザインで、カラーバリエーションも豊富なアイテムです。

[アイトス] AZ-23133 ストレッチレインスーツ

防水性と透湿性に優れ、ストレッチ性も高いレインスーツです。体の動きに合わせて伸縮するので、作業中の動きを妨げません。さらに反射材付きなので、雨の日でも視認性を高められます。

[カジメイク] 1030 匠EXサロペット

胸当て付きのデザインで、腰からの雨の侵入をしっかり防ぐサロペットです。耐久性の高いPVC素材を採用しているため、雨天時のハードな作業を快適にこなせます。レインジャケットと組み合わせれば、高い防水性を発揮する1着です。

【強風時の農作業】おすすめの作業服やアイテム

強風時の農作業イメージ

風が強い日は土砂や粉じんが舞いやすく、冷たい風で体温も奪われがちです。そのようなときは、防風や防塵機能のあるウェアを選ぶことで、作業負担を大きく減らせます。ここでは、強風時の農作業に頼れるアイテムをご紹介します。

[アイトス] AZ-23100 TULTEX 軽量コンパクトパーカ(メンズ)

とても軽く、コンパクトに収納できる防風パーカです。薄手でも風をしっかり防ぐほか、撥水加工があるので小雨程度なら気になりません。専用の収納袋つきで持ち運びがしやすく、気温差の大きい季節に便利なシンプルデザインのアウターです。

[TS DESIGN] 4336 ライトジャケット

防風性と動きやすさを両立したライトジャケットです。しなやかで丈夫な高密度ナイロン素材を使用しており、作業中のストレスを軽減します。細身でスタイリッシュなシルエットも魅力で、防風・撥水性能だけでなくデザイン性も重視したい方におすすめです。

農作業の服装|よくある質問まとめ

ここでは、農作業の服装に関するよくある質問にお答えします。季節や天候に合わせた服装選びのポイントを押さえて、作業効率を高めながら身体への負担を減らしましょう。

農作業初心者が最初に揃えるべきアイテムは?

長袖・長ズボンの基本に加え、帽子・手袋・長靴は必須です。夏場はタオルや虫除けスプレー、日焼け止めも用意すると安心でしょう。

夏と冬で服装はどう変える?

夏は紫外線や熱中症対策を最優先に考えます。基本は長袖・長ズボンに加え、ファン付きウェアや接触冷感インナーで体温を調節しましょう。一方、冬は防寒性を重視し、防寒つなぎや保温材入りのレインウェアが活躍します。風が強い日については、防風性の高いウインドブレーカーを重ねると快適です。

農作業服の寿命はどれくらい?

作業環境によって異なりますが、一般的な作業服の寿命は1?3年程度が目安です。ただし、ハードな現場では1年未満での交換が必要な場合もあります。生地の破れやほつれ、防汚や防水といった機能の低下が見られたら、安全のためにも買い替えを検討しましょう。

農作業服はどんな素材が向いている?

夏は速乾性やUVカット素材、冬は保温性や防風性のある素材がおすすめです。泥汚れがつきやすいので、汚れが落ちやすい加工があると便利でしょう。

農作業におすすめの靴や長靴は?

滑りにくく防水性のある長靴がおすすめです。田植えなど泥の多い作業ではジャストサイズを選び、足が抜けにくいものを使いましょう。

洗濯やお手入れのコツは?

泥や草汁の汚れは、いったん乾かしてからブラシで落とし、洗剤でもみ洗いやつけ置き洗いをすると効果的です。機械油などの頑固な汚れには、40℃以上のお湯でつけ洗いをしてください。

ファン付きウェアを洗う場合は、電子機器を必ず取り外します。洗濯表示を確認し、ネットに入れて優しく洗うのが、長持ちさせるポイントです。

女性向けの農作業服はある?

近年は機能性とデザイン性を両立した女性向けの農作業服が数多く登場しています。華やかなプリント柄のヤッケや、シルエットが美しいデニムカーゴ、UVカット機能つきのブラウスなど、女性ならではの視点を取り入れたアイテムが豊富です。

まとめ

服装を誤ると、日焼けや虫刺され、暑さや寒さによる体調不良など、思わぬリスクを招くことがあります。だからこそ、農作業における服装選びは重要なのです。機能性と動きやすさを備えた一着が、毎日の農作業をより安心で、快適な時間へと変えてくれるでしょう。

太洋繊維株式会社が運営する「ワークランド」は、関東に20店舗を展開する、作業服・作業着などのユニフォームの専門店です。豊富な品ぞろえと確かな品質、そして納得の価格で、多くの方に選ばれています。農作業に最適な機能性ウェアも多数取り扱っていますので、作業服選びに迷ったらぜひワークランドをご利用ください。

執筆者情報

ワークランド編集部

作業服や作業着、ワークウェアに精通した専門スタッフが監修しています。作業現場での実体験や最新のトレンドを基に、機能性やデザイン性を兼ね備えた商品選びのポイントを分かりやすく解説しています。ワークウェア選びでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

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