電熱ベストの選び方|おすすめ商品7選と選ぶ際のポイントを解説
屋外での作業やアウトドア、スポーツなどで活躍する電熱ベスト。寒い時期に着用すると、手軽に暖が取れて快適に過ごせる便利なアイテムです。今回は、そんな電熱ベストの特徴や選び方をご紹介します。また、おすすめの電熱ベストもピックアップしておりますので、ぜひ参考にしてください。
電熱ベストとは
電熱ベストとは、発熱体にバッテリーを接続して、電気の力で寒さを防げるベストです。「ヒーターベスト」や「電熱式の防寒ベスト」などとも呼ばれています。特徴は温かくなるまでの時間です。バッテリーをベストにつなぎ、スイッチを入れると、1分前後でベスト内が温かくなります。
近年ではおしゃれなデザインも増えて、外で長時間作業する人が着用する以外にも、アウトドアやタウン着としても人気があります。
電熱ベストをおすすめしたいシーン
電熱ベストは、もともとバイクや釣りなどのシーンで人気のあったアイテムです。その他にも、気温が低くなる季節の屋外作業の他にも、キャンプやツーリング、釣りなどのアウトドア、通勤通学やビジネスシーンにもおすすめです。また、体が冷えやすい人の室内着としても活躍します。
電熱ベストのメリット
電熱ベストにはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、3つのメリットを紹介します。
アウター・インナーどちらでも対応できる
電熱ベストは、コートやブルゾンよりも軽量でボリュームも少なめです。着膨れしにくいことから、インナーとして着用できます。袖がないため、アウターとして着用した場合、動きやすいこともメリットです。
暖房よりも経済的
ベスト内のみを温める電熱ベストは、エアコンや床暖房などの暖房で部屋全体を暖めるよりも、費用がかからずに経済的です。コロナ禍で室内の換気は欠かせませんが、室温が低くても電熱ベストを着用していれば、光熱費の削減にもなります。
あっという間に暖かくなる
電熱ベストは、着用してスイッチを入れると、すぐに温まります。コートやブルゾンは体が温まるまで少々時間がかかるため、電熱ベストの大きなメリットといえるでしょう。
小型バッテリーなども利用可能
電熱ベストのなかには、スマホなどで使われるモバイルバッテリーを利用できるモデルがあります。小型・軽量のものでもしっかりと利用できるので非常に手軽。すでに所有されている場合は、購入時の費用も抑えられます。バッテリー切れに備え、複数用意しておくのも良いでしょう。
電熱ベストの注意点
とても便利な電熱ベストにも、選ぶ際に気を付けるべき点があります。
モバイルバッテリーにより使用時間が異なる
モバイルバッテリーは、容量によって使用時間が異なり、10000mAhのバッテリーでは、4時間前後使用できるといわれています。長時間使用したい場合には、大容量か交換用のバッテリーを用意すると安心です。
それだけだと防寒効果は薄い
電熱ベストはジャケットのように、上半身をすべて覆うようなアイテムではありません。そのため、「アウターとして一枚用意しておけば寒さをしのげる」とは考えないでおきましょう。ポイントになるのは重ね着です。インナーに取り入れたり、着こんだ上でアウターとして利用したりすることで、高い防寒効果を得られます。
低温やけどの危険性がある
ヒーターユニットが体の一部を温め続けると、低温やけどになるおそれがあるので注意が必要です。多くの製品では、こうした事態を避けるために自動温度調整や電源のオートオフ機能などが備わっています。ただし、あくまでも機能は補助的な役割となるため、まずはご自身で温度の管理に努めるようにしましょう。
バッテリーの発火などの事故
バッテリーが発火してしまう事故が電熱ベストでは起こりえます。ポイントは、圧力をかけたり、高温の場所に放置したり、落下などによる強い衝撃を受けたりといった事態を避けることです。また、PSEマーク付きの製品を選んでおくと安心です。
電熱ベストを選ぶ11のポイント
電熱ベストには、さまざまな種類があり、選ぶ際には迷いがちです。選ぶポイントについて11、以下で紹介します。
サイズ
電熱ベストは、体にフィットしたサイズを選びましょう。体よりも大きなサイズの電熱ベストは、隙間ができて温められた空気が逃げてしまいます。サイズの小さい電熱ベストは動きにくいため、避けましょう。女性が男性物の電熱ベストを着用する場合には、ファスナーやボタンなどでサイズを調節できるものがおすすめです。
着用タイプ
前述のとおり、電熱ベストは重ね着をすることでより高い効果を発揮します。選ぶ際には、アウターとインナー、どちらに適したタイプなのかを考えましょう。
アウタータイプ
首元までしっかりと温めてくれるような厚手の電熱ベストは、アウターに最適です。保温性の高いインナーと併せて着用することで、寒い場所でもしっかりと暖が取れるでしょう。
インナータイプ
大きめのアウターはもちろん、普段着や作業服などの中にも着やすい薄手の電熱ベストです。インナーとして着用すれば、すっきりとしたシルエットながらも中はポカポカ。秋冬の時期を快適に過ごせます。ウインタースポーツなどを楽しむ方にもおすすめです。
ベストの素材
電熱ベストは、素材により着心地や動きやすさが異なります。大半の生地は綿かポリエステルで、綿は肌触りがよく熱に強い、ポリエステルは軽くて耐久性があるなどの特性があります。近年は、ニットやフリースなどの素材で作られた電熱ベストも登場して、選ぶ幅が拡がりました。各素材のメリット・デメリットを理解して、自分に合う電熱ベストを選びましょう。
デザイン
電熱ベストには、フードやポケットの付いたもの、薄手や中綿入りなど、さまざまなデザインがあります。落ち着いた色合いのもの、無地でシンプルなもの、明るい色や柄物など、カラー展開も幅広いようです。作業着としてだけではなく、シャツやボトムスなどとコーディネートをして、ファッションを楽しめるでしょう。
バッテリーの容量
電熱ベストは、着用する時間の長さによって、必要なバッテリーの容量も変わります。長時間屋外で作業する場合には、途中でバッテリーが切れてしまわないように、10000mAhなどの大容量バッテリーをおすすめします。通勤通学など、短時間限定で利用する場合は、コンパクトな軽量バッテリーでも充分です。
充電する方法
バッテリーが内蔵されたベストは、事前に充電が必要になります。電熱ベストのバッテリーは、後から取り付けるものと、内蔵されているものがあります。モバイルバッテリーを持っている場合には、後から取り付けるタイプもよいでしょう。モバイルバッテリーからスマートフォンの充電を行うことが多い人には、USB出力充電ができるベストがおすすめです。
目的やシーン
電熱ベストは、着用する目的やシーンに合わせて選ぶことが大切です。秋冬の屋外作業やアウトドア、ツーリングなどは、首元を覆うデザインや中綿入りなど、しっかり保温できるベストがおすすめです。タウン着などスーツの下に着用する場合は、すっきりと着られるVネックや薄いベストがよいでしょう。さまざまなシーンで着用したい人は、複数のベストを用意すると使い勝手がよいといえます。
機能性
電熱ベストの機能も、選ぶ基準の1つです。温度を調節できるタイプは、その日の気温に合わせて温度設定ができるだけではなく、高温になるのを防ぐことで乾燥肌対策にもなります。冬は静電気が発生しやすいため、静電気防止機能のあるものや、急な雪や雨に対応できる撥水加工機能があるベストもおすすめです。
電熱ユニットの場所
電熱ベストに組み込まれる発熱部分は、電熱ユニット(ヒーターユニット)と呼ばれます。多くは背中側についていますが、前身頃についているものもあります。また、首元や腰まわりなど、複数ついているベストなど、メーカーや商品によって異なります。温めたい部位がある場合には、購入前にヒーターが設置されている場所を確認するようにしてください。また、電熱ユニットは「一体型」と「着脱型」に分かれます。
一体型
電熱ベストにユニットが組み込まれているタイプです。比較的安価なのが特徴で、購入後すぐに利用できます。ただし、洗濯がしにくかったり、故障時に修理・交換が難しかったりといったデメリットもあるため注意が必要です。
着脱型
電熱ユニットがベストから取り外せるタイプです。一体型に比べるとお手入れがしやすく、故障時もユニットだけを交換すれば良いという点がメリットです。ただし、電熱ユニットは別売りとなっていることがほとんどなので、費用がかさむという懸念があります。
安全性
すでにご紹介したとおり、低温やけどやバッテリートラブルなど、電熱ベストには注意しなくてはならない点があります。こうした事態を避けるためにも、購入前には安全性を確かめましょう。
メンテナンスのしやすさ
屋外で使用することの多い電熱ベスト。そのため、汚れがつけば洗濯などが必要です。しかし、電熱ユニットなど機械部分があるため、一部の製品では洗濯機が使えないなどのケースもあります。選ぶ際には、こうしたお手入れのしやすさについてもチェックしておきましょう。
【2022年】電熱ベストおすすめブランドアイテム7選
電熱ベストにはさまざまな種類があるため、迷う人も多いでしょう。ここでは、当店で販売中のおすすめ電熱ベストと電熱パッドを紹介します。
[アイトス] AZ-8301/AZ-8305 Vネックベストセット(HOTPIA)
ベストと専用バッテリーのセットです。電熱線のヒーターが搭載されたベストと異なり、ベスト自体に銀の繊維が編み込まれているため、繊維が発熱します。また、丸洗いが可能です。色はブラックのみ、サイズはS・M・L・LLの4サイズを展開しています。
[アタックベース] 40000 Wスイッチヒートベスト バッテリーセット
ベストと専用USBバッテリー、専用USBケーブルのセットです。Wスイッチで、電源のON/OFF、前後の切り替え、温度調整は3段階で、約20秒で暖かくなります。色はブラックと迷彩ブラック、サイズはS・M・L・3L・5Lです。
[バートル] 5274 防寒ベスト 大型フード付き (ユニセックス)
防風性や保温性に優れた防寒ベストで、別売りのバッテリーと電熱パッドを内側に装着できます。ダブルジップや取り外し可能な大型フード付きで、アウトドアにもおすすめです。色はブラック・アーミーカーキ・アーバンブラウン・シルバー、サイズはS・M・L・XLです。
[バートル] 3214 軽防寒ベスト (ユニセックス)
防水性・防風性に優れ、撥水機能もあるストレッチ素材の防寒ベストです。軽量で動きやすいだけではなく、別売りの電熱パッドを内側に装着すると、高い保温力を実現します。色はネイビー・ザック・ブラック・カモフラブラック・サーフブルー、サイズはS・M・L・XLです。
[バートル] TC500 サーモクラフト(電熱パッド)
約100gの軽量電熱パッドで、別売りのバッテリーに接続すると、最大56度まで発熱します。肩と背中が温められ、温度は35度・42度・50度・56度と4段階調節可能です。色はオレンジのみ、ワンサイズです。
[中国産業] 9562 d-HEAT迷彩シレーベスト
中綿入りで暖かく、軽量な電熱ベストです。背中の高い位置と腰に電熱線が内蔵されています。防水キャップ付きのUSB差し込み口で、洗濯も可能です。カラーは迷彩ネイビーと迷彩カーキ、サイズはM・L・LL・3L・4L、バッテリーは別売りです。
[Evenriver] R315 エレクサーモフリースベスト フルセット
Evenriverのなかでも人気の電熱防寒ウェアシリーズ「エレクサーモ」。こちらはフリース素材(裏地を含む)を採用しているのが特徴のモデルです。襟元までしっかり暖かい構造で、かつ軽量なのが魅力。最先端素材「カーボンナノチューブ」を採用したユニット「I-WARM®」を搭載している点にも注目です。フルセットボックスが発売されているので、購入することですぐに利用できます。
電熱ベストの手入れ方法
電熱ベストには、自宅でお手入れできるものも多数あります。お手入れ前に必ず洗濯表示をチェックしてください。ヒートパッドなどの発熱体とベストが分かれるタイプと、電熱部分が内蔵されているベストでは、お手入れ方法が異なります。洗濯機で洗えるベストの多くは発熱体が分離できるため、ベストのみを洗濯ネットに入れて洗いましょう。
まとめ
電熱ベストは、気温が低くなる季節に1枚あると重宝します。コートやブルゾンに比べてコンパクトで持ち運びが楽なだけでなく、すぐに温かくなり暖房より経済的です。着用する目的やサイズなどを考慮して、自分に合う電熱ベストを選んでください。
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