おしゃれなつなぎにブーム到来?おすすめブランドも紹介
近年、「つなぎ」がおしゃれアイテムとして人気を高めています。作業着としてのイメージが強いつなぎが、なぜ注目されているのでしょうか? また、つなぎをファッションとして取り入れる際のポイントや、おすすめのブランドについてもご紹介します。
目次
おしゃれさが話題のつなぎとは?
まずは「つなぎ」の定義から整理していきましょう。上着とズボンが縫い合わされた服の総称が「つなぎ」です。読んで字の如く、上下の服を“つないだ”衣類というわけですね。 つなぎは作業服や防護服などによく使われていました。日本では、自動車整備士さんが着用しているイメージでしょうか。比較的ハードワークなシチュエーションで用いられることが多いため、丈夫かつ厚みのある生地が採用される傾向にあります。代表的な素材としては、デニムやコットンです。
おしゃれなオールインワン(つなぎ)がトレンドイン
近年はアメカジがトレンドとして注目を集めました。この際には、カーゴパンツやチノパン、カバーオールといったワーク感のあるアイテムにもスポットが当たりました。そして同時に、作業服として色合いが強かった「つなぎ」も、ファッションアイテムとして採り入れられるようになったのです。 また、ハイエンドなワークスタイルは大人の普段着としても最適です。こうした背景もあってか、2022年にはビッグメゾンからオールインワンがいくつかリリースされ、つなぎ自体がトレンドインするという事態に。このように、現在のつなぎは単なる作業服ではなく、今やファッショニスタが注目するおしゃれアイテムへと格上げされているのです。
おしゃれなだけじゃない!つなぎをおすすめする理由
ファッションアイテムとして注目を集めるつなぎですが、魅力はそれだけではありません。以下から、つなぎがおすすめな理由をいくつかご紹介します。
動きやすくて安全性が高い
丈夫な生地とゆったりした作りは、作業時でも身体に負担がなく快適です。また、上下がつながっているため、肌の露出が少なく、裾がめくれることもないので安全性も高まります。
汚れにくくメンテナンスも簡単
作業服として作られていることもあり、汚れにも強いのがつなぎの魅力です。洗濯もしやすく、汚れも落ちやすいので、作業時はもちろん、外出時にも気兼ねなく着用できます。
寒い時期には防寒着としてもOK
ファッション性の高さにも注目
最近ではファッションアイテムとしての側面も強くなり、各メーカーもおしゃれなモデルを続々と発表しています。それによって選択肢が増えたことは、服選びの楽しみにもつながったと言えるでしょう。
簡単に決まるコーディネート
つなぎは上着とズボンが組み合わさった服なので、それ自体でコーディネートが完成しているといっても過言ではありません。まずはつなぎに袖を通し、あとはプラスαのアイテムを選ぶだけで、簡単にコーデが決まります。
おしゃれで快適なつなぎを選ぶポイント
さまざまな魅力のあるつなぎ。しかし、これまで購入した経験がなければ、どのようにアイテムを選べばよいかで迷ってしまうかもしれません。そこで以下からは、つなぎを選ぶ際のポイントをご紹介します。
サイズ
つなぎ選びでもっとも重要になるのがサイズです。つなぎは一般的な服とは異なる形状となるため、同じ感覚でサイズを選ぶのは失敗のもと。ポイントを抑えながら購入してください。 最初に基準にすべきは「身長」です。つなぎは一枚でシルエットが完成する服です。そのため、身長が合っていないとシルエットが崩れてしまいます。自分の身長に合ったサイズを選んだ後で、肩幅や胸囲、腰回りを確認していきましょう。なお、つなぎは基本的にゆったりめの横幅に作られていますが、ファスナーを締めたときにウエストが苦しいと、作業時に窮屈を感じてしまいます。腰回り だけでなく、肩や胸、腕、膝なども同様です。ジャストサイズを選ぶとどこかしらがぴっちりしてしまうケースが多いので、1サイズ大きめのものを選んでおくのが無難でしょう。 なお、海外製のつなぎはサイズが日本よりも大きめに作られています。日本のLサイズは海外のMサイズ、のようなイメージですので、購入の際には注意しましょう。
デザイン
最近ではさまざまなデザインのつなぎが各メーカーから登場しています。形や色、模様、プリントなどから、好みのものを探しましょう。なお、ファッションとして考えるのであれば、他のアイテムとの合わせも踏まえて、比較的シンプルなつなぎを選んでおくのがおすすめです。もしくは、それ一着で決まるようなデザイン性の高いものをチョイスしてもよいでしょう。
素材感
つなぎやオールインワンといったジャンルの服には、デニム生地などがよく使われています。元々が作業服ですから、耐久性は欠かせません。また、デニムは熱にも強いということもあり、車の整備などオイル漏れや火傷の危険性がある現場などでよく用いられています。 ただし、デニムにも種類があります。とくに色合いについては季節ごとに相性があるので注意しましょう。たとえば春~夏にかけては薄めの青色がマッチします。一方、秋~冬であれば濃いめのインディゴブルーなどが重宝されるでしょう。 なお、デニムにはポリエステルが混ざった素材もあります。シワが付きにくく、型崩れがしにくいという点が大きなメリットです。汚れも付きにくく落としやすいので、ハードな現場にも最適と言えるでしょう。その他、生地の厚さについても事前にチェックが必要です。ほとんどの場合、つなぎの下にはインナーを着用します。そのため、生地の厚さとサイズ次第では、着心地が大きく異なります。また、防寒という意味でも生地の厚さは重要なので、着る場面に応じたものを選びましょう。
通気性
ポリ混合素材のつなぎは耐久性等に優れていますが、比較的通気性に乏しい傾向にあります。逆に純デニムは非常に通気性が高いため、春~夏にかけてであれば体温調整のことも踏まえ、綿100%を選ぶのがおすすめです。耐久性等に関しても、そもそもデニムは非常に優れているので心配はありません。
つなぎのおしゃれコーデポイント
つなぎはそのまま着てもおしゃれに決まりますが、コーディネートを楽しむのにも適したアイテムです。ただし、何も考えずに組み合わせると子どもっぽくなりすぎたり、男臭くなりすぎたりするケースが少なくありません。以下でおすすめのコーデポイントをいくつかご紹介します。
きれいめアイテムとの合わせで大人な印象
つなぎは、そのまま着用するとカジュアル感が強く、時には子どもっぽい印象を持たれる可能性もあります。これは、子どもや赤ちゃんが着ている姿を思い起こさせるからです。こうした場合には、きれいめな上着や靴などを合わせるのが、甘さを抑える大人のつなぎコーデにつながります。いくつかアイデアを見てみましょう。 ●細身のシルエットになるジャケットを羽織る ●暗めのトーンのベストと合わせてクールな印象に ●インナーに襟付きシャツを着てフォーマルさをプラス ●足下にハイカットの編み上げブーツをチョイス ●黒いつなぎならモノトーンコーデも◎ 上記のポイントは、甘くなりがちなつなぎをいかにシックにするか、という目線です。作業着感の強いつなぎでも、合わせ方次第ではドレッシーな印象を作れるので、いろいろなアイテムと組み合わせてみましょう。
ワーク感強めで持ち味アップ
続いて、つなぎをよりカジュアルかつワーク感強めにし、より持ち味を高めるコーデのポイントです。つなぎがヒットしている理由はアメカジブームと重なります。それを踏まえると、カジュアル感やビンテージ感のあるアイテムとの組み合わせは鉄板中の鉄板と言えるでしょう。 ●トップスにプリントがおしゃれなTシャツを選び、つなぎのトップスを腰で縛る ●強めのマウンテンブーツを足下に据えてワーク色をさらにアップ ●裾をロールアップして、よりラフな着こなしに ●明るめのシャツと合わせることでよりポップでカジュアルに カジュアルかつワークなイメージは、つなぎ本来の持つ魅力を最大限に高めてくれます。きれいめアイテムとの組み合わせとは真逆の方法ですが、センス次第ではかなりおしゃれに仕上がるでしょう。
プラスワンアイテムで印象を変化
つなぎはコーデの大部分を占めるアイテムです。デザイン次第では、それ一着で決まる、というのが魅力とも言えるでしょう。しかし、それだけでは少し物足りなくなるのがファッション好きというもの。こうした際には、小物をプラスしてよりファッション性を高めるのがおすすめです。 ●帽子で鉄板なのはキャップやハット ●ベレー帽などの外しも上級者にはおすすめ ●強めなサングラスや丸眼鏡なども相性良し ●シルバーアクセサリーはごつすぎないのがポイント ●差し色になるようなビビッドなバッグやリュックも◎ 小物はひとつ加えるだけで印象が変わります。つなぎは比較的小物を合わせやすいアイテムなので、手持ちのものと組み合わせを試してみましょう。
つなぎ・オーバーオール・オールインワンの違いは?
つなぎについて解説をしてきましたが、そのなかで「オールインワン」という言葉が度々登場しました。また、つなぎに似た種類の服として、「オーバーオール」をイメージされている方もいらっしゃるでしょう。 つなぎもオーバーオールも、ファッションのカテゴリーとしてはすべてオールインワンに分類されます。なぜなら、オールインワンとは「上下がつながった服の総称」を示すファッション用語だからです。 ただし、つなぎとオーバーオールには明確な違いがあります。記事前半でもご紹介したとおり、つなぎは“”袖のある上着とパンツが縫い合わされたタイプのオールインワン“です。顔や手先、足先以外については、すべて布で覆われているのが基本とも言えます。 一方、オーバーオールとは“肩紐(サスペンダー)が付いている吊り下げ型のズボン”のことを指します。 上半身の部分は“上着”ではなく、胸当てといったイメージです。つまり、“パンツに胸当てとサスペンダー付いた服”という言い方のほうが正しくなります。袖がないので、腕や肩などが露出します。そのため、着用の際にはTシャツなどのトップスを着用するのが一般的です。 なお、オーバーオールは女性用の場合「サロペット」と呼ばれることもあります。なお、締め付けが緩く着心地が楽なので、子供服やマタニティ服としても人気があります。
おしゃれなつなぎブランド7選
最後に、作業服としてだけでなくファッションアイテムとしても取り入れやすいおしゃれなつなぎを作るブランド7選をご紹介します。
SOWA
サイズ展開やカラーバリエーションの幅広さが魅力の「SOWA」。性能も高く、動きやすさや吸汗性などが評価されています。また、着るほどに身体に馴染む点や、柔らかな肌触りもポイントのひとつ。作業着にも普段着にもおすすめです。
Dickies(ディッキーズ)
デザイン性を求めるなら迷わず「ディッキーズ」です。ストリート系のファッションによく馴染むつなぎが発売されていますが、もちろん実用性も両立しているのが特徴。さすがアメリアを代表するワークブランドです。また、比較的リーズナブルな価格も魅力のひとつと言えます。
HOP-SCOT
デニムやカモフラといった生地や模様の特徴を生かした作業服づくりが特徴の「HOP-SCOT」。作業服として機能とコストパフォーマンスにこだわった「CHUSAN-9212」をはじめ、おしゃれ着としても使える「CHUSAN-a-9819」が人気です。
寅壱
日本の作業服メーカーとして有名な寅壱では、優れたストレッチ性が魅力のつなぎを生産しています。通気性もよく、快適な作業ができる点もポイント。さらに、ファッションアイテムとしても最近では注目が集まっています。
GRACE ENGINEERS(グレースエンジニアーズ)
斬新なデザインと比較的細身なシルエットがスタイリッシュな「グレースエンジニアーズ」のつなぎ。日本人好みのデザインが人気の理由ではありますが、同時に作業着としての快適性も両立しているのが特徴です。
Lee(リー)
本格的なデニム素材を使ったつなぎをお求めの方には、「Lee」がおすすめです。着れば着るほどに味が出てくるため、時間の経過と共に愛着も沸いてくるでしょう。ファッションとしても作業服としても愛されるアイテムです。
EVENRIVER(イーブンリバー)
現場で使われることを目的とした、タフなつなぎを作り続ける「イーブンリバー」。ワーク感の強いデザインが男性中心に人気を博しています。軽量で柔らかく、ストレッチ性も高いため、作業時の動きもしっかりサポートしてくれます。
まとめ
今回はおしゃれなつなぎの選び方やコーディネートなどをお伝えしました。ワークランドでは各ブランドのつなぎを販売しております。上記で取り上げたアイテムもご用意しておりますので、ぜひこの機会にお買い求めください。
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