2002年に復刻したオニツカタイガーを始め、日本のシューズブランドとして人気の高いアシックス。学校指定の運動靴に採用されるなど、性能の高さも魅力の一つです。スポーツシューズとしてのイメージが強いアシックスですが、「安全靴」にも力を入れています。今回は、アシックスの安全靴の2023年の新作とその性能について詳しく紹介していきます。

スポーツシューズブランド「アシックス」

アシックス商品写真②

日本のスポーツメーカーで売上ランキング1位を誇るアシックス。「Human centric science」、すなわち、人間中心の化学に基づいた幅広い研究開発を行い続けているアシックスは、豊富な実績と高い信頼を持つブランドです。そんなアシックスはどのように生まれたのでしょうか。

アシックスとは

1949年、創業者である鬼塚喜八郎が、神戸市にアシックスの前身となる「鬼塚株式会社」を設立。バスケットボールシューズから始まった競技用スポーツシューズは、当時の運動会で主流であった座敷足袋をベースに「マラソンタビ」を販売。その後は、駅伝専用の「タイガー印 マラップシューズ」、「レスリングシューズ」など、さまざまなスポーツに対応した競技用シューズを次々展開しました。

1964年には世界進出を果たし、1977年に「オニツカ株式会社」、「株式会社ジィティオ」、「ジェレンク株式会社」の3社が対等合併する形で「株式会社アシックス」が誕生しました。アシックスの由来は、ユベナリスという古代ローマの風刺作家の言葉「Anima Sana In Corpore Sano」の頭文字を取ったもの。「もし神に祈るならば、健全な身体に健全な精神があれかしと祈るべきだ」という意味を持っています。

アシックスの安全靴

前述の通り、競技用スポーツシューズを中心に展開しているアシックスが、なぜ「安全靴」の販売を始めたのでしょうか。ここからは、アシックスの安全靴について紹介していきます。

安全靴の定義

そもそも安全靴とは、足への危険を伴う場所での足の保護を目的として作られた靴です。主に、建設・建築など重機を運用する場面に適しています。爪先を防護し、滑り止めを備えている靴を広く安全靴と呼びますが、正確には、日本工業規格(JIS)において、JIS認可工場で既定の材料を使用し製造され、JISの定めた安全性、耐久性を満たした靴を「安全靴」と呼び、公益団体法人安全保安用品協会(JSAA)の規格を満たした靴をプロテクティブスニーカー、またはプロスニーカーと呼びます。

アシックスが安全靴を作った理由

「過酷な環境で働く人の力になりたい」と製作に踏み切ったアシックスの安全靴。1999年から製造が開始され、2023年に25周年を迎えます。現在までに、建設、製造、医療などさまざまな現場で使用される安全靴を販売してきました。スポーツシューズブランドの強みを生かした足の保護や機能性の高さによって、多くの方々に愛されています。

アシックスの安全靴「ウィンジョブ」

「仕事でも頂点を!」という意気込みが込められたアシックスの安全靴「ウィンジョブ」。スポーツシューズ用に開発したSRB中敷を採用したことで、かかとの内側への倒れ込みを抑えるだけでなく、足のアーチを支えるため、足の負担を軽減。足を酷使する職種の方にも最適な靴と言えます。ここからは、ご自身に合ったウィンジョブを選ぶために、タイプ別、機能別にそれぞれの特徴や魅力を紹介します。

タイプ別

ローカット

スニーカーの定番と言われるローカットは、くるぶしより低い位置に履き口があります。動きやすく、着脱が楽なため、内装や引越し業など、屋外と屋内を行き来する職種に最適です。

ハイカット

足首まで覆われたハイカットスニーカーは、安定した履き心地でフィット感があります。ズボンの裾を靴の中に入れ込むことで、土砂や危険物の侵入を防ぐことができるため、消防作業や土木作業など、危険を伴う職種に最適です。

シューレース

シューレースは、靴紐タイプの安全靴を指します。ウィンジョブは、後述するベルトタイプやBOAタイプなどを採用したモデルが多いですが、足にしっかりフィットする靴紐タイプも多数取り揃えています。

ベルトタイプ

留め具がベルト型になっているタイプです。モデルによって異なりますが、2本から3本のベルトがついているため、着脱が楽に行えるだけでなく、簡単にフィット感を調節しやすいのが魅力です。

BOAタイプ

ダイヤル操作で素早く正確なフィット感を実現。靴紐がないため、着脱が楽なだけでなく、機械への巻き込みなど、事故の心配もありません。工場での作業が多い職種に最適です。

半長靴タイプ

高所作業やレスキューシューズなど、過酷な場所での着用を想定して作られている半長靴タイプや、ファスナーつきで着脱が楽に行えるものや、フィット感を調節できるベルトタイプなどさまざまな仕様があります。

機能別

静電気帯電防止

消防作業や、医療現場、またはガスを取り扱う作業時など、静電気の発生しやすい環境でも使用することが可能です。内部の通電素材を通り、静電気を逃がします。

エアサイクルシステム搭載

ソールの通気孔から取り込んだ空気がミッドソール内を循環し湿気や熱気を外に逃がす換気システムです。シューズ内部のムレが軽減され、快適に保つことができます。

薄底ソール

接地面の状況を足裏で感じることのできる薄底ソールです。グリップ性も高いため、危険を伴う現場仕事などに適しています。

アシックスの安全靴を選ぶポイント

アシックス画像②

次に、アシックスの安全靴を選ぶ際に知っておきたいポイントについても解説します。

サイズ

安全靴は、作業中の怪我を防ぐために設計されています。つま先部分に鉄や樹脂などの強化材が入っているため、通常の靴よりもサイズ感が小さめに感じることがあります。これは、強化材が足の形に完全にフィットしないためであり、サイズが適切でなければ、足の痛みや違和感を感じることがあります。

そのため、サイズ選びは非常に重要です。足を傷めると作業の効率が下がるだけでなく、長期的には足の健康問題につながる可能性もあります。サイズは足全体が快適にフィットすることが重要で、特につま先は動きやすさを確保しつつも十分な保護が必要です。

試し履きが可能な場合、まず立った状態でのフィット感を確認してください。立っているときにつま先が強化材に当たらないこと、足が靴内でスライドしないことを確認しましょう。次に、留め具を固定しない状態での履き心地を確認します。これは、足が自然に動くか、靴が足をきつく締め付けるかを判断するためです。最後に、留め具をしっかりと固定した状態で、長時間の使用を想定して歩いてみると良いでしょう。

留め具

留め具には大きく3種類があり、それぞれに機能性等が異なります。

靴紐

靴紐式の留め具は広く使われており自分の足に最適な締め付け具合を調節できるメリットがあります。一方、靴紐が解けやすいというデメリットも。安全靴が特に重要な作業現場では、解けた靴紐がトラブルの原因になる可能性があるため注意が必要です。

マジックテープ

マジックテープ式の留め具は、着脱のしやすさが特徴です。足に合わせて調整でき、スムーズに履き直せて、緊急時の対応等にも有用です。ただし、長期使用するとマジックテープの粘着力が弱まることがあるので、その点は注意が必要です。

BOAシステム

BOAシステムは、ダイヤルを回すことでワイヤーを引き締め、足にぴったりとフィットするように調節できる最新の留め具方式です。非常に精密な調整が可能で、長時間使用しても一定のフィット感を保てます。また、ワンタッチでの着脱も可能なため、利便性も高いです。ただし、他のタイプに比べて価格が高めになることが多いです。

2023年新作ウィンジョブ

アシックス画像③

2023年には、新作4型に加え、新色が発表されたモデルが2種類登場しました。ここからは、新作ウィンジョブについて紹介していきます。

[アシックス] ウィンジョブ CP214 TS BOA 安全靴(1271A056)

足裏感覚を実感できる薄底ソールモデル。靴紐の煩わしさから解放されるBOAシステムを採用した安全靴です。耐油性と耐摩擦性に優れたCPグリップソールを使用。製造業など、工場での仕事や清掃、飲食店の厨房で働く方におすすめです。カラーバリエーションは、グラシアグレー×グランドシャーク、ライケングリーン×ホワイト、ビートジュース×ホワイトの3色展開です。

[アシックス] ウィンジョブ CP121 安全靴(1273A078)

ポリウレタン樹脂アッパーを採用し、通気性と耐久性を兼ね備えた安全靴です。GELのフォーム化により軽量化を実現し、トゥアップ設計により歩行をサポート。カラーバリエーションは、限定カラーのショッキングオレンジ×ホワイトを含むシートロック×ホワイト、ピーコート×ピュアシルバーの3色、サイズ展開も23.0cmからと、女性も履きやすいデザインです。

[アシックス] ウィンジョブ CP215 安全靴(1273A079)

FLYTE FOAMを採用し、軽量で、クッション性に優れた安全靴です。中敷は、取り外して洗濯が可能です。CPグリップソールの使用で耐油性に優れています。アジャスターベルトを採用しているため、脱ぎ履きが楽に行えます。カラーバリエーションは、シックなブラック×ブラックをはじめ、シートロック×ホワイト、ホワイト×ブラック、ディレクトワールブルー×ヴァイブラントイエローの4色展開です。

[アシックス] ウィンジョブ CP216 安全靴(1273A076)

軽量で、クッション性に優れたFLYTE FOAMを採用したハイカットタイプです。足のアーチを支え、足への負担を軽減するSRB中敷を採用。アジャスターベルトで足とシューズのずれも抑えられます。カラーバリエーションは、ブラック×ネオンライム、ホワイト×ライケングリーン、ビートジュース×クラシックレッドの3色展開です。

[アシックス] ウィンジョブ CP112 安全靴(1273A056)

フィルムコーティングメッシュを採用し、通気性、耐久性に優れたローカットタイプの安全靴です。ミッドソールに屈曲溝を配置し、屈曲性に配慮。2023年の新色として、ショッキングオレンジ×ミッドナイトが登場。そのほかに、ブラック×ホワイト、バーチ×パティの2色があります。

[アシックス] ウィンジョブ CP113 安全靴(1273A055)

フィルムコーティングメッシュを採用したローカットタイプの安全靴です。アシックスらしさを感じるデザインとカラーリングで、日常使いにもおすすめです。2023年の新色としてホワイト×ピーコートが登場。限定カラーのフラッシュイエロー×ディーバピンクのほか、ブラック×ホワイト、クラシックレッド×ホワイトと全部で4色展開です。

2023年ウィンジョブ限定カラー

ウィンジョブは、毎年限定カラーを発表していることでも話題です。2023年も同様に限定カラーが発表されました。ここからは、2023年に発表された限定カラーについて紹介します。一部、公式サイトのみで販売されている限定カラーもあります。

[アシックス] ウィンジョブ CP121 安全靴(1273A078) ショッキングオレンジ×ホワイト

ポリウレタン樹脂アッパーを採用し、通気性と耐久性を兼ね備えた安全靴CP121に限定色が登場。目を引く鮮やかなオレンジ色にホワイトのアシックスストライプが特徴的です。

[アシックス] ウィンジョブ CP212AC 作業用靴(1271A045) エレクトリックレッド×オレンジポップ

ダブルラッセルメッシュをアッパー部分に採用することで、空気を取り込みムレの軽減を実現したCP212ACの限定色です。紐と同色のアシックスストライプが印象的です。

[アシックス] ウィンジョブ CP308AC 作業用靴(1271A055) グリーンゲッコウ

エアサイクルシステムによる優れた通気性でムレをカットするCP308ACに限定色、グリーンゲッコウが登場。ハイカットタイプで足首をサポートします。

マグマコレクション マグマグラフィックスコレクション

職人の内側に秘めた情熱をイメージしたマグマ柄が特徴のマグマコレクションに、限定カラーが登場。ジェントリーパープル×ホワイト、マントルグリーン×ハバネロの二色です。ジェントリーパープル×ホワイトカラーにつきましてはアシックス公式オンラインストアをご確認ください。

ウィンジョブ CP209BOA ルーキーレーシングカラー

BOAシステムを採用したローカットタイプ。ROOKIE Racing オリジナルカラーの第二弾が登場。アシックス公式オンラインストアのみの取り扱いです。

まとめ

アシックスのスポーツテクノロジーから生まれた安全靴、ウィンジョブ。スポーツシューズと同様の感覚で履くことができ、高い安全性と機能性を兼ね備え、過酷な現場での仕事を足元から支えます。また、ベーシックな色味やデザインの多かった安全靴のイメージを一新。仕事中も魅力的な足元で働くことができます。ワークランドでは、アシックスの安全靴、ウィンジョブを豊富に取り揃えています。さまざまな種類の中から、好みや用途にあったウィンジョブを見つけることが可能です。ぜひ、ワークランドをご利用ください。

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