こだわりの性能で快適な冬を|おすすめ防寒パンツ10選
秋冬にかけて寒さが厳しくなる屋外仕事や、通勤時などに重宝するのが「防寒パンツ」です。防寒パンツと一言に言っても、性能や機能はさまざま。今回は、必要とする性能にこだわりながら、最適な防寒パンツを選ぶ方法を紹介します。
防水にこだわる
道路整備や現場仕事以外にも、デリバリーサービスなど屋外で長時間過ごすことの多い職種が近年増加しました。冬期間は、気温だけでなく雨や雪によって体を芯から冷やしてしまいます。ここからは長時間、屋外で過ごす場合に重要視したい防水について紹介します。
耐水圧とは?
防水加工が施された衣類には、どれぐらいの水圧に耐えられるかを示す「耐水圧」が表記してあります。耐水圧は、小雨程度の雨に耐えられる300mm、中雨に対応する2,000mm、大雨にも耐えられる10,000mm、嵐にも対応できる20,000mmの4種類に分けられます。屋外での作業が多い職種の場合は、耐水圧10,000mm以上の防寒パンツが望ましいです。
防水と撥水の違い
防水と同様に使用される言葉に「撥水」があります。混合されやすい二つの言葉ですが、実は意味が異なります。防水機能とは水を通さない機能を指し、撥水は水を弾く機能を指しています。撥水加工の場合は、長時間雨にあたると水が染み込んできてしまい、使用していくと機能が衰えてしまう場合があるため、定期的な撥水スプレーなどで対策を取りましょう。また、どちらの機能も耐水圧により対応できる水圧が異なるため、購入時には耐水圧を確認することで、どのぐらいの雨に耐えることができるかを調べることができます。
暖かさにこだわる
外での作業が多い職種の方には、とことん暖かさにこだわるのがおすすめです。寒冷地はもちろんですが、それ以外の地域でも長時間外にいると体が冷え、風邪を引く原因にもなるため万全の対策が必要です。ここからは保温性の高い素材や、快適に過ごすための性能について紹介します。保温性の高い素材
裏アルミ素材
作業着メーカーから販売されている防寒ジャケットに多く採用されている裏アルミ素材は、放射熱を閉じ込め、外に逃げないように作られています。防災グッズにはアルミ素材で作られたレスキューシートも活用されています。アルミの特性である熱伝導性の高さと軽さが魅力です。
裏起毛
パイルと呼ばれる「裏毛」を名前の通り起こしたものが裏起毛です。厚みが増すことで生地の中により多くの空気を含むことで保温性も高まります。
裏ボア、裏フリース
天然素材を模して化学繊維で作られた生地には裏ボアや裏フリースがあります。ふわふわとしたなめらかな手触りも特徴的で、ブランケットなどにも使われることがあり、保温性も抜群です。再生繊維を使用している製品もあるため、安価で購入することが可能です。
ダウン
水鳥の胸毛部分を使用して作られているダウン素材は軽く、たくさんの空気を含むことで断熱層を作り出します。また、ダウンジャケットなどの価格幅が広い理由には、ダウンとフェザーの割合の違いがあります。フェザーは、同じ水鳥の羽ですが、ダウンと異なり硬い軸のある羽を指します。
中綿
化学繊維を用いて作った人工的な綿を「中綿」と呼びます。ダウンやフェザーと異なり水に強い利点があり、洗濯が可能な製品が多いです。さらに比較的低価格で購入することができます。布団や着物にも使用されるため保温性も高い素材です。
透湿性とは?
透湿性とは、蒸れにくさを指します。防水仕様のアウターには、透湿性の低い素材が多く、雨を防げる代わりに、衣服内が汗で蒸れてしまいます。低価格のレインコートなどがいい例で、夏場の暑さからより汗をかきやすく不快な思いをした経験のある方も多いはずです。透湿性の高さは、g単位で表されます。大人の安静時の一般的な発汗量は、軽い運動時で約500g、激しい運動時には約1,000gが目安とされています。屋外での作業などは、激しい運動に値する場合も多いです。そのため、透湿性8,000g周辺の防寒パンツを選ぶことで、作業時にも汗によるムレで不快感を感じることなく作業することが可能になります。
コストパフォーマンスにこだわる
防寒パンツを選ぶ際には、コストパフォーマンスを重視するのもひとつです。近年では天然素材や、アウトドアブランド、有名アパレルブランドなど、さまざまな防寒パンツが販売されています。保温性とデザイン性を兼ね備えた防寒パンツは、どうしても高価になってしまいがちです。そこでここからは、低価格でありながらも保温性と耐久性を兼ねた防寒パンツなどの製品について紹介します。
暖かいのに低価格な素材
作業着メーカーから販売されている製品は、長時間の屋外作業を想定した高い防寒性に加え、耐久性も優れています。さらに、地味であったり反対に派手な配色といったイメージの強かったりする作業服も近年では、デザイン性の高いものが多く登場し、日常使いのパンツとしても遜色なく着用できます。なにより、作業着メーカーの防寒パンツの1番の魅力は、コストパフォーマンスの高さにあります。大量生産だからこそ、通常のアパレルブランドの製品より価格を抑えて販売することができます。さらに、天然素材を模して製造された中綿やボアなどは、化学繊維で作られているため低価格での購入が可能です。空気を含みやすいように毛足が長く、高い保温性を実感できます。
デザインにこだわる
徹底的にデザインにこだわるのもワークウエアを選ぶ選択肢のひとつです。ここからは、ワークウエアのデザインについて紹介します。
コーディネートしやすいデザイン
「作業着」という印象しかなかった以前までとは異なり、現在では日常使いにも遜色のないデザインのワークウエアが増えました。ワイルドでかっこいいデザインの製品や、カジュアルなスタイルのものも。近年では、高い機能性は維持しながら、スタイリッシュなデザインの製品が多くなりました。
ユニセックスなデザイン
「男性の仕事」というイメージの強かった現場仕事に女性が従事することも増えてきました。それに伴い、昨今のワークウエアにも変化が現れています。女性シルエットのサイズを展開したり、ユニセックスで着用したりできるデザインが増えています。また、レディースデザインの製品の展開も広がってきています。ジェンダーレス文化が進む昨今、性別を問わず着用することのできるユニセックスのデザインがさまざまな作業着メーカーで販売され始めています。
シーンに合わせた選び方
防寒パンツを選ぶ際には、着用するシーンに対応した機能やデザインを選ぶことが大切です。以下では、仕事や休日の着用シーンに最適な選び方について紹介します。
現場仕事に
屋外での長時間の仕事や、寒冷地では保温性がなにより大切です。おすすめなのは、裏起毛素材です。長い毛足が、温まった空気を逃すことなく保温してくれます。さらに現場仕事には動きやすさが重要です。重要視したいのは、ストレッチ性があること。立ったり座ったりが多い作業のため、ストレスなく作業するために必ず確認しましょう。また、溶接など、火気を扱う現場にはポリエステルなど燃えやすい化学繊維素材のパンツは避けましょう。
通勤時に
公共交通機関での通勤の場合には、温度変化に注意が必要です。節電への関心が高まる以前のように過度な冷房暖房は少なくなりましたが、それでも屋外との温度差は大きく、通勤ラッシュの時刻は人口密度の高さからも暑く感じてしまいます。そのため、徒歩の間は保温性が高く、公共交通機関に乗車した際には暑すぎない、そんな素材が求められます。中綿やダウン素材は、透湿性が優れているためムレを逃がし汗による不快感を減らします。
アウトドアに
夏限定のイベントだったキャンプは、通年のイベントとなり、アウトドアがより身近になった昨今。屋外でのイベントシーンでも、防寒パンツは役立ちます。デザイン性の高さからアウトドアブランドも人気が高いです。また、低価格でありながらハードワークにも耐えうる素材で作られている作業着メーカーの衣類を選ばれる方も。必要な条件は、防寒性と防水性、そして難燃素材であること。ツーリングや、釣りなど火気を扱わないアウトドアであれば、難燃素材は選択から外しても問題ありませんが、火気を扱うことが予測されるキャンプであれば、かならず難燃素材であることを重視しましょう。
日常着に
日常的な外出には、裏起毛や中綿素材など、製品により異なりますが、気軽に自宅で洗濯できる素材がおすすめです。着膨れがネックで避けていたという方も少なくないと思いますが、近年では、シルエットの綺麗な防寒パンツが続々と登場しています。デザイン性が高く、女性にも人気の高い製品も多く、おしゃれを意識しながら、防寒もできるようになっています。
防寒パンツのお手入れの方法
購入したもののお手入れはどうしたらいいのか、自宅で洗えるのかわからないという方も少なくありません。ここからは、防寒パンツのお手入れの方法など簡単に紹介します。
洗える防寒パンツで簡単ケア
自宅の洗濯機では洗えるものが少なかった防寒着ですが、近年では家庭用洗濯機で簡単に洗うことができる製品も増えてきました。冬でも汗をかくため、日常的に洗いたいという方は、洗える防寒パンツを選ぶことが重要です。
洗濯表示を必ず確認!
現在でも、ボンディング素材など洗うこと自体が難しい製品も存在しますが、多くの製品は、手洗いやクリーニングは可能なものが多いです。お手入れする際は、必ず洗濯表示を確認し、お手入れが可能か調べるようにしましょう。基本的には中性洗剤を使用し、汚れた部分だけを拭き取るお手入れが無難です。手洗いが可能な場合には、40度以下のぬるま湯を入れた、たらいやバケツに防寒パンツを畳んで入れ、何度か押すように洗いましょう。乾燥機は使用せず、陰干しを行ってください。
おすすめの防寒パンツ
次に、ワークランドが厳選したおすすめの防寒パンツをご紹介します。
[Z-DRAGON] 78012 裏フリースストレッチカーゴパンツ
裏フリースで保温性の高いカーゴパンツです。スリムでカジュアルなデザインは日常使いにも最適。デニム地のインディゴを含め、キャメル、スチールグレー、アーミーグリーンの4色。サイズは、Mから4Lの5展開です。
[TS Design] 84724 TS WOVENストレッチ防風カーゴパンツ
軽量綿「エアーボール」を入れることで保温性の高さに加え、パンツ自体が軽く動きやすいのが魅力です。透湿性もあるため、不快感が少なく快適な履き心地です。カラーは、ブラック×チャコールグレーとブラック×ブラックの落ち着いた2色。サイズは、Mから6Lまでの7展開です。
[D.GROW] DG119 ボンディングカーゴパンツ
フリースをボンディングした素材を裏地に採用することで保温性に優れたカーゴパンツです。制電加工が施されているため、工場作業にも最適です。カラーは、ネイビー、ブラック、アーミーグリーンの3色でスリムなデザインが魅力です。サイズは、Sから4Lまで対応しています。
[Evenriver] R302 エレクサーモヒートパンツ
ポリエステル100%の中綿を使用した電熱式ヒーターウエア「エレクサーモ」のヒートパンツです。温度が3段階から選べ、環境に合わせて最適な温度に調整することができます。誤作動防止のため、別売りのエレクサーモバッテリーのご利用をおすすめします。カラーは、ブラック、杢グレー、アーミーグリーンの3色で、サイズはMから5Lまでの6展開です。
[アタックベース] 27101 防風ボンディングストレッチデニム
裏地にフリースをボンディングしたストレッチデニムです。防風フィルムを使用することで高い防寒性を誇ります。カーゴポケットがついているため、現場仕事にも使いやすいデザインです。カラーは、ネイビーとブルーの2色でサイズはSから5Lまで対応しています。
[TS Design] 5234 メンズニッカーズ中綿キルティングカーゴパンツ
中綿を使用したキルティングカーゴパンツです。内股や腰には、裏地にフリース素材を採用し保温性を高めています。優れたストレッチ性で、現場仕事にも最適です。カラーは、ブラックとネイビーの2色でサイズは、Sから6Lまでの豊富な8展開です。
[バートル] 472 防風ジョガーパンツ(ユニセックス)
裏起毛で暖かいジョガーパンツです。3層のレイヤー素材が撥水、防風、保温を実現。ストレッチ素材で体にフィットするスポーティーなデザインです。長財布やレベルブックが収納可能な大容量ポケット付き。カラーは、ミルスグリーン、ブラックの2色で、サイズはユニセックスサイズのS、Mを含む5展開でXXLまで対応しています。
[自重堂] FGA20022 電熱パンツ
左カーゴポケット内にある電源ボタンを押すだけですぐに発熱し体を暖めます。発熱部分は、両太もも、背中、腰の三ヶ所。設定温度は、低温・中温・高温の三段階から選べます。 保温性の高いブラックアルミメッシュ素材を裏地に使用することで、温まった熱を逃がしません。サイズは、SSから5Lまで対応しています。バッテリー・USBケーブル付きですぐに使用することが可能です。ACアダプターは別売りのためご注意ください。
[GLADIATOR] G-2345 防風ストレッチカーゴパンツ
ストレッチ素材に防風素材、裏地にはメッシュ素材をボンディングすることで肌離れの良いドライな素材に。カラーは、スミクロ、グレーモクと合わせやすい落ち着いた2色で、サイズは、女性シルエットのSS、Sを含む豊富な9展開で6Lまで対応しています。
[自重堂] 561 防寒レディースパンツ
シルエットの美しいミルパタフタを使用した、上品なレディース用ウィンターウェアです。裏は総キルティングで暖かく、お手入れもご自宅で簡単に行えます。カラーは、コーラルピンクとミントグリーンのフェミニンな2色。サイズはMから4Lまでの5展開です。セットアップ可能な防寒コートもあります。
まとめ
今回は、防寒パンツについて紹介しました。着用シーンだけでなく、譲れない機能性にとことんこだわって選ぶと最適な防寒パンツを見つけることができます。作業着メーカーから販売されている防寒パンツは、ハードワークにも耐えられる丈夫な素材で作られている製品ばかりです。耐久性が高く、長く使えるシンプルなデザインです。ワークランドでは、防寒パンツを始めさまざまな防寒対策ができるウエアを取り揃えています。サイズ展開も豊富で、ウエストサイズや着丈など細かく記載されているため、最適なサイズを探しやすいです。防寒パンツをお探しでしたら、ぜひワークランドをご利用ください。